沖縄県の島沖縄諸島浜比嘉島
浜比嘉島
浜比嘉島
浜比嘉島(はまひがじま)沖縄諸島]
神々の住む島
住所/沖縄県うるま市勝連 浜/比嘉
面積/2.07km2周囲/7.0km標高/78.8m人口/373人(R2)・385人(H27)・459人(H22)・484人(H12)・421人(H7)国勢調査
アクセス/[沖縄バス][琉球バス
[バス]那覇→屋慶名(2時間)→比嘉漁港(20分)
概要
浜比嘉大橋
うるま市の与勝半島から平安座島(へんざじま)へ伸びる海中道路を渡ると、直ぐに右へ折れる道路がある。それが浜比嘉島への入口、浜比嘉大橋だ。浜比嘉大橋は1997年2月に開通。橋長1,430m、長くてまっすぐなラインが珊瑚礁の上を貫いている。
浜比嘉パネル
浜比嘉大橋を渡って突き当たりを右に行くと浜地区、左へ行くと比嘉地区へと道は通じている。浜地区は島の北西側、比嘉地区は島の南東側を占めていて、この二つの地名から浜比嘉島と名付けられた。
沖縄本島周辺には琉球の先祖神アマミキョ(女神)とシネリキョ(男神)の伝承がある。これは本土の神話に登場するイザナギ・イザナミの話に類似するもので、アマミキョとシネリキョの二神が降臨して琉球の島々を造り、天から五穀をもたらし、子孫を作り繁栄させたとされている。
アマンジー
浜比嘉島の入口から比嘉へ通じる道を2kmほど進むと堤防で繋がった小島がある。これはアマンジーと呼ばれる岩場で、ゴツゴツとした洞窟の中にはアマミキョ(アマミチュー)とシネリキョ(シルミチュー)の二神を中心にした神々が祀られている。ちなみにアマミチューとは、「奄美あるいはその先の東(本土)から訪れた人」、シルミチューとは「白い人」、あるいは「シディーン(生まれる)人」といった意味があると言われているが、諸説があるようだ。
シルミチュー
更に2kmほど先の島の南端にはシルミチュー霊場と呼ばれる所がある。ここはアマミキョとシネリキョの居住跡だと言われており、108段の階段を上った先の洞窟の中には男性と女性のシンボルの形をした鍾乳石があり、参拝すると子宝に恵まれると伝えられている。
こういった沖縄始祖の話は沖縄本島周辺には何箇所かあるようだ。浜比嘉島の南約15kmのところに浮かぶ久高島はアマミキョとシネリキョが最初に降臨した場所として知られ、また今帰仁村の古宇利島は沖縄の人類発祥の地という言い伝えがある。どの島も古い遺跡や拝み所が残され神秘的な雰囲気を漂わせている。
浜比嘉島は神聖な場所ということもあって、かつては訪れる人も少ない島だったが、平成9年に橋が開通したことにより、立ち寄る人の数も次第に増えている。浜漁港の近くには人工ビーチ「浜ふるさと海岸」が整備され、島の東側にはホテルがある。昔ながらの沖縄の町並みを楽しみながら、のんびりと過ごす一日が体験できる。
「はちまんのほらあな」とは先史時代の人が生活していた洞窟で、打製石器などの遺物が発見されている。始祖伝説がある所にはこういった遺跡があることが多い。
平成14年に公開された映画「おぎゃあ」(光石富士朗監督)は浜比嘉島がロケ地。

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