●平安座島(へんざじま)[
沖縄諸島]
★オイルタンクの島
●住所/沖縄県うるま市与那城平安座/平宮
●面積/5.32km2
●周囲/約7km
●標高/115.8m
●人口/1,129人(R2)・1,164人(H27)・1,322人(H22)・1,391人(H17)・1,582人(H12)・1,614人(H7)国勢調査
●アクセス/[
沖縄バス][
琉球バス]
那覇→屋慶名(2時間)→平安座島(10分)
概要
★平安座島は沖縄本島中東部の金武湾(きんわん)を形作る島の一つで、与勝半島(勝連半島)の与那城屋慶名から伸びる「海中道路」で結ばれている。
★かつての平安座島は漁業や海運業の島として知られ、国頭から木材などを運ぶ山原(やんばる)船が港に並ぶ光景も見られたが、今ではオイルタンクが立ち並ぶ石油基地のイメージが定着している。
★沖縄が本土復帰を果たす3年前の1969年、アメリカの石油会社ガルフ社が海中道路建設を見返りに、伊計島、宮城島、平安座島に対して石油基地を造る提案がなされ、他の2島はそれを拒否したが、平安座島住民が提案を受け入れたことで石油基地計画が進められた。
★最初に海中道路の建設が着手され、1972年に片側1車線の道路が開通した。そして翌年、平安座島と宮城島の間に広がる浅瀬の埋め立てが始まり、16年の歳月を経てオイルタンクが立ち並ぶ島へと変貌を遂げたのだ。
★1999年(平成11年)に4車線化された海中道路は全長4.7kmの素晴らしい道路で、食事や展望が楽しめる「
海の駅あやはし館」、300台収容の駐車場「ロードパーク」は人気のドライブスポットになっている。
★西(イリ)グスクと
東(アガリ)グスク…山の頂にある昔の城跡で神聖な場所。石油基地構内にあり、年4回ノロ(祝女)が神事を行う。
★与佐次河(よさじがー)…湧き水の拝み所。正月に集まって子孫繁栄を祈願する。町指定文化財。
★サングヮチャー(pdf)…毎年旧暦3月3日~5日の節句に豊漁を祈願して催される龍宮祭。カラフルな衣装を身に着けた島民達が三日間に亘って海の神様に祈りを捧げる。「
島の宝100景」。他にも年間を通してハーリー(舟競漕)やシヌグ(男の祭り)、大綱曳、ウスデーク(お盆の伝統的な踊り)など古いしきたりや行事が残されている。