熊本県の島天草諸島下須島
下須島
下須島図
下須島(げすしま)天草諸島
アートポリスの橋
住所/熊本県天草市牛深町下須島
面積/4.47km2周囲/34.2km標高/129m
人口/1,025人(H27)・1,208人(H22)・?人(H17)・1,516人(H12)・1,687人(H7)国勢調査
アクセス/熊本市から車で3時間30分/【船】長島・蔵々元→牛深港(40分)
概要
牛深(うしぶか)は天草下島の南端、熊本県最大の漁港の町。牛深港の南側を形作っている島が下須島。天草下島とは通天橋と牛深ハイヤ大橋の二つの橋で結ばれている。
通天橋
通天橋は1971年に開通し、橋長は125.4m、赤いパイプが印象的なアーチ橋。車がやっとすれ違うことができるくらいの橋だが、天草下島と陸続きになったことの意義は大きい。橋のたもとには通天公園があり、牛深港の様子や周辺の島々が一望できる。
ハイヤ大橋
牛深ハイヤ大橋は旧来からある東側の漁港と水産加工場がある西側の地域を結ぶことを目的として計画されたもので、幅13.6m、全長883mという熊本県最長の橋として1997年8月に開通している。牛深の海を大きくカーブしながら横切る大橋と、その中央から下須島へと降りて行くループ橋の交錯する姿は、青い海の上を閃光が走り抜けているかのような素晴らしい景観を誇っている。
熊本県は1988年から「くまもとアートポリス」というプロジェクトが実施されている。当時熊本県知事だった細川護煕氏が提唱したもので、地域の特色を生かした都市づくりと建築文化の向上をコンセプトとして、数々の建築物が造られてきた。牛深ハイヤ大橋もその中の一つで、著名な建築家の設計・デザインの基に造られた。総工事費122億円という巨費を投じて造られた橋に賛否両論、意見は色々だが、自然に溶け込んだ美しい建造物は人間の英知と偉大さを感じさせてくれる。
ハイヤ大橋の“ハイヤ”とは、西日本地域で南風のことを“ハエ”と呼ぶことから、これが訛って「ハイヤ」となったもの。牛深では南風が吹くと雨が降ったり、海がシケたりで漁に出られないことが多く、その時漁師が酒盛りをしながら唄ったものが「牛深ハイヤ節」として定着した。昔から良港として知られる牛深の港には他地域から寄港する船も多く、そういった船が各地にハイヤ節を伝え、阿波踊りのルーツにもなったと言われている。
下須島にはまだまだ美しい自然がたくさん残されている。透明度が高い海には色とりどりの珊瑚や熱帯魚が見られ、ダイビングスポットもたくさんある。また南側の入り江には白い砂浜が1kmも続く砂月海水浴場があり、シーズンには家族連れやカップルにも人気。
下須島周辺には戸島、法ケ島、片島(龍仙島)、大島、黒島などの無人島や平瀬、烏帽子瀬などの岩礁がたくさんある。牛深港から出航しているグラスボートに乗れば、無人島の洞窟や奇岩を見物することも、船底の窓からはダイバーさながらの海底散歩も楽しむことができる。

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18/05/25---Copyright(C) 日本の島へ行こう All rights reserved.