●上野島(こうずけじま)
★勝道上人の納骨塔
●住所/栃木県日光市中宮祠
●面積/0.0003km2
●周囲/0.07km
●標高/1,270m
●人口/無人島(周囲100m以下なので島数に含めず)
●アクセス/
中禅寺湖遊覧船[じゃらん]
概要
★上野島は日光・中禅寺湖に浮かぶ唯一の島。島と言っても海上保安庁が定める「周囲100m以上を島とする」という定義から外れるため
日本の島数6,852には含まれていない。しかし、中禅寺湖は日本を代表する景勝地の一つで訪れる人も多く、そこに浮かぶ小島として上野島の名はよく知られている。
★中禅寺湖の南側、大日崎と八丁出島の間にあり、岸とは60mほどしかなく、湖水が低い時には歩いて渡れることもある。
★島内には30cm角の石が積まれ人工島のような形になっているが、中央には県の重要文化財に指定されている勝道上人首骨納塔、慈眼大師(天海)の墓石、宝篋印塔(ほうきょういんとう)などがあり、昔から拝所として見守られてきた。
★僧・勝道(しょうどう)とは奈良時代の終わりに日光山を開山したとされる人で、日光輪王寺の参道を上がったところに大きな銅像が建てられている。1141年(康治元年)に藤原敦光が著した「中禅寺私記」には、789(延暦8)年、勝道に上人授与と上野国総講師の補任が行われたことが記されおり、上野国総講師・勝道の骨の一部が納められた島として拝まれるようになったことが島名の由来とされている。
★因みに、上野国総講師の上野(こうずけ)国とは今の群馬県で、講師(こうじ)というのは「奈良・平安時代に国分寺に設置された上座の僧侶のこと(
Wikipedia参照)」、つまり天皇に任ぜられた高い位の僧のことだそうだ。