●牡蠣島(かきじま)
★砂州群
●住所/北海道厚岸郡厚岸町
●面積3.5k㎡
●周囲8km
●人口/無人
●アクセス/厚岸漁港から船
概要
★釧路から東へ40km弱、牡蠣で有名な厚岸(あっけし)の町がある。町の東に厚岸湖、西は厚岸湾。厚岸湖は淡水と海水が交じり合う汽水湖だが、海水濃度はかなり高い。潮が流れる湖の入口辺りに牡蠣殻が堆積し、いくつもの浅瀬ができている。その点在する浅瀬の集まりを牡蠣島という。
★明治時代までは面積も広く、牡蠣の缶詰製造所なども作られており、かなりの水揚げがあったようだ。その後の地盤沈下で満潮時には水面下に沈んでしまう部分が多くなり、作業小屋も置けないほど面積は小さくなってしまった。
★牡蠣島の南の方にポツンと社(やしろ)が見える。中には高さ24cmの弁財天座像が祭られており、この辺りは弁天島と呼ばれている。波風に耐えるように土台はセメント、社は鉄板で出来ている。この弁財天の正式名称は「厚岸湖牡蠣島弁天神社弁財天座像」。
★1891年に牡蠣島で発見されたアッケシソウ(サンゴソウ)は海岸付近に生育し、海水を栄養分にして育つ珍しい塩生植物。北半球の広範囲に分布しているが、絶滅を危惧されている植物でもある。