鹿児島県の島奄美群島加計呂麻島
加計呂麻島
加計呂麻島地図
加計呂麻島(かけろまじま)奄美群島
「影の島」「かげろうの島」
住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町実久/花富
面積/77.39km2周囲/147.5km標高/326m人口/1,080人(R2)・1,262人(H27)・1,428人(H22)・1,547人(H17)・1,704人(H12)・1,752人(H7)国勢調査
アクセス/【船】
古仁屋港→瀬相(せそう)港(25分)
古仁屋港→生間(いけんま)港(20分)
他古仁屋から渡船、チャーター船あり
概要
奄美大島の南側には加計呂麻島、与路島請島、そして幾つもの小島が点在している。大島海峡は狭いところが1kmほどで、大島と加計呂麻島は同化するように存在するため「影の島」「かげろうの島」と呼ばれていたものが転じて「かけろま」になったと言われている。
平地は少なくリアス式海岸の入り江に30もの集落があり、それぞれの集落にそれぞれの風習が封じ込まれている。なかでも南東部の諸鈍(しょどん)地区に伝わる「諸鈍シバヤ」は平家の落人伝説にまつわる伝統芸能で、国の重要無形文化財に指定されている。毎年旧暦9月9日に諸鈍の大屯神社で開催されており、紙の仮面を被った男達が次々と演目を演じ踊る様はユーモラスで珍しい。“シバヤ”とは「芝居」が訛ったものだとか、「周囲を柴で囲った小屋」のことだとか言われていおりその起源と共に諸説あるようだ。
一番の魅力は美しい自然ということに尽きるが、観光客がよく訪れる場所は「デイゴ並木」「嘉入の滝」「渡連海岸」「徳浜海岸」など。諸鈍にあるデイゴ並木は樹齢300年と言われるデイゴの木々が並び、5月から6月にかけて真っ赤な花を咲かせる。
深く入り組んだ地形は太平洋戦争当時、軍の秘密基地などに利用された。北部の薩川湾は戦艦大和や武蔵が停泊した港として有名。また中部の「文学の森公園」がある呑之浦(のみのうら)はかつて特攻水雷艇「震洋」の基地があったところで、震洋特攻隊の生き残りとして、その時の体験を純文学小説として書き上げた島尾敏雄の碑がある。代表作は「死の棘」「出発は遂に訪れず」「震洋発進」等があり、「死の棘」は1990年に映画化されカンヌ映画祭でグランプリを獲得(監督:小栗康平、主演:松坂慶子)。
北部の芝漁港には昇 曙夢(のぼりしょむ)の胸像がある。この島出身のロシア文学者で、昭和24年に「大奄美史」を著している。
北の実久(さねく)から南の諸鈍まで20km弱の距離。バスもあるがレンタカーがお勧め。坂道が多いので自転車はちょっと大変。
諸鈍シバヤ(芝居)(pdf)』「島の宝100景」。「にほんの里100選」。

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