●与島(よしま)[
塩飽諸島]
★ここで一休み
●住所/香川県坂出市与島町
●面積/1.10km2
●周囲/6.9km
●標高/74m
●人口/67人(R2)・81人(H27)・115人(H22)・142人(H17)・180人(H12)・230人(H7)国勢調査
●アクセス/【バス】[
琴平参宮電鉄バス][
下津井電鉄バス]
JR児島駅→
櫃石島→
岩黒→与島(35分)
JR坂出駅→予島(32分)
※チャーター[
あさひ観光船(坂出)・
にじ観光(丸亀)]
概要
★岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋のほぼ中央、与島は橋脚の島。瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)から螺旋ランプウエイを通じて陸路島内へ入ることができる。
★集落は北部の塩浜、南部の穴部、浦城の3地区。塩浜の辺りはもともと深い入り江になっていたところで、江戸時代末期に塩田造成のため埋め立てられたもの。
★多くの島々と「与(くみする)」ことから名が付いたともいわれる。北に羽佐島、東に小与島、そして西には塩飽水軍の拠点となった本島などがあり、古くから周りと協調するように海運や造船、石材の採掘・加工、塩田などが行われてきた。秀吉の時代から続く人名(にんみょう)制度のもとに統治され発展してきた。代々人名株が受け継がれ、現在も与島人名組合として活動が行われている数少ない島のひとつ。
★昭和63年4月の瀬戸大橋開通に合わせて島内にパーキングエリアが設けられ、商業施設などがオープン。翌年には774万人もの観光客が与島を訪れている。当初の盛り上がりは予想を超えるものだったが、開通2年後には客足は半減。商業施設フィッシャーマンズ・ワーフはその後経営母体が変わるも来客の低迷が続き、平成23年(2011)11月30日をもって完全閉鎖に追い込まれた。現在、フィッシャーマンズ・ワーフの建物は取り壊され、空地に太陽光パネルが設置されている。
★「夢の島」「宝の島」と謳われ、見上げると巨大な橋が貫く。そのふもとには古い時代の面影を残しつつ、静かに時を送る風景がある。
見どころ
与島プラザ…瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)のパーキングエリア。フードコート、うどん店、カフェ、売店、案内所、ATMなどがある。第1駐車場、第2駐車場合わせて約950台の駐車スペース。展望台からは絶景が望める。
法輪寺…丸亀市の正覚院の末寺で真言宗醍醐派の寺。慈眼山法輪寺。本尊は十一面観世音菩薩。空海の創建との言い伝えがある。阿弥陀如来坐像は坂出市有形文化財。
天津(あまつ)神社…与島の氏神様。祭神は天津児屋根命(あまつこやねのみこと)。鳥居は元治元年(1864)建設。本殿は明治32年再建。浦城集落の北部高台にあり、境内は瀬戸大橋のビューポイント。
与島資料館…私設資料館。地元の民俗資料や石器類を展示。見学には予約が必要。
与島資料館
●羽佐島(わさしま)[
塩飽諸島]
★橋脚の島
●住所/香川県坂出市与島町
●面積/0.04km2
●周囲/1.0km
●標高/34m
●人口/無人島
概要
★与島の北約0.2kmにある無人島。瀬戸大橋の橋脚島。花崗岩の島で、与島などと同じく採石が行われていた時代があり、戦後しばらくは人が暮らしていた。
★瀬戸大橋建設中に25万点にも及ぶ旧石器時代の遺物が発掘された。押型文土器や有舌尖頭器、ナイフ形石器にいたっては5,700点余りの発掘があり、旧石器時代から縄文時代への移行を知る上で貴重な資料となっている。
●鍋島(なべしま)[
塩飽諸島]
★鍋島灯台
●住所/香川県坂出市与島町
●面積/0.01km2
●周囲/0.35km
●標高/22m
●人口/無人島
概要
★与島の南東、城の鼻から60mほどの距離にある鍋を伏せたような形の島。標高22m、頂上に灯台があり、備讃瀬戸の北航路を航行する船を見守っている。与島とは防波堤で結ばれているが、普段は一般人の鍋島への立ち入りは禁止されている。
鍋島灯台…明治5年(1872)11月15日初点灯。塔高9.8m、「日本の灯台の父」とも言われるリチャード・H・ブラントンの設計で、日本最古の洋式灯台の一つ。ライトは赤と緑が交互に光る珍しいもの。毎年4月、桜の季節に一般公開される。
★映画「喜びも悲しみも幾歳月(木下恵介監督)」の舞台。映画が公開された昭和40年に無人化。灯台退息所は高松市の四国村に移築保存されている。