●波照間島(はてるまじま)[
八重山諸島]
★日本最南端の有人島
●住所/沖縄県八重山郡竹富町波照間
●面積/12.77km2
●周囲/14.8km
●標高/59.7m
●人口/470人(R2)・493人(H27)・499人(H22)・581人(H17)・551人(H12)・595人(H7)国勢調査
●アクセス/[
安栄観光]
石垣島・離島桟橋→波照間港(高速船:約1時間/フェリー:約2時間)
【飛行機:
波照間空港】※2008年11月から運休
概要
★日本の有人島のうち南端を競っているのは、日本の最東端でもある南鳥島とこの波照間島。
南鳥島は北緯24度16分、波照間島は北緯24度02分、僅かに波照間島のほうが南にあり、日本最南端の有人島ということになる。ちなみに日本の南端は北緯20度25分の
沖ノ鳥島で、必死に日本の領海を守っている。
★波照間(ハテルマ)の由来は、「ハテ(果て)のウルマ(珊瑚礁)」と言うのが通説のようだ。当てられた漢字も遠くの波間に見え隠れする小島が連想されて、とてもいい名前だと思う。
★この島のもう一つのキャッチフレーズは「南十字星が見える島」。実際には沖縄本島辺りが見える北限のようだが、よほど条件が合わないと見ることはできない。そこで、より南にあって街灯りが少なく、空気も澄んでいる波照間島が「南十字星が一番よく見える有人島」と言うことになる。しかし、いつでも見れるという訳ではなく、12月末から6月上旬の雲や霞がない晴れた夜空でないと見ることは難しいようだ。
★ちなみに、南十字星というのは俗称で、“みなみじゅうじ座”と言うのが正式名称だ。別名“サザン・クロス”、沖縄方言では“はいむるぶし”[ハイ(南)ムル(群れる)ブシ(星)]。どの名称を採ってもロマンチックな感じがするが、南側にある“はえ座”と位置が逆転していたら、この島を訪れる人の数も違っていたのかもしれない。
★波照間島のような平坦な島では空気の紛れが少なく、見上げる夜空には満天の星が期待できる。更に興味が湧いた人は「
星空観測タワー」で望遠鏡を覗いてみるのも楽しそうだ。
★港の西に広がるニシハマビーチはみんなが訪れる美しい浜。七色に輝く海に沈む夕日を見ているとニライカナイ(神の宿る聖地)を信じたくなる。ペー浜やペムチ浜も美しいが、遠浅でなかったり、潮の流れが急なので遊泳禁止になることもあり注意が必要。日本最南端の碑から飛行場のある東側の海岸は断崖が続いている。
★シムスケー…古井戸のこと。干ばつの時に牛が掘り当てたとされ、昔は命の井戸だった。
ぶりぶち公園…下田原城跡。森の中。
★島内見物はのんびりレンタサイクルもあるが、日差しや道の起伏があってそれなりに疲れる。レンタバイクやレンタカー、観光バスもある。
★【島のルール】1.島内の御嶽と呼ばれる場所は島民にとって神聖な場所なのでむやみに立ち入らない。2.町中を水着姿で歩かない。3.ゴミを散らかさない等々。
★『
さとうきび畑(pdf)』「
島の宝100景」