沖縄県の島慶良間諸島慶留間島・外地島
慶留間島
慶留間島・外地島地図
慶留間島(げるまじま)慶良間諸島
キラマのギルマ
住所/沖縄県島尻郡座間味村字慶留間
面積/1.15km2周囲/4.9km標高/157.2m人口/64人(R2)・58人(H27)・55人(H22)・75人(H19・12月推計)・80人(H12)・96人(H7)国勢調査
アクセス/【車】阿嘉島・阿嘉港→慶留間(5分)
【飛行機:慶良間空港】那覇空港からチャーター機→外地島・慶良間空港(20分)
概要
沖縄には珍しい名前の島がたくさんある。“げるま”という地名もインパクトが強いものの一つだ。琉球語は古代日本語が大陸や南方の影響を受けて発展してきたもので、日本語の一方言だという見方もあるが、素人の耳には日本語とは別の言語だと思えるほど違和感がある。日本語と琉球語の関係が研究されるなかで、最も基本的な違いは、琉球語の発音には“e”と“o”の短母音が無いということだ。「アイウエオ」は「アイウイウ」、「カキクケコ」は「カキクキク」という具合に変化する。実際、琉球語では“ケラマ”は“キラマ”、“ゲルマ”は“ギルマ”と発音する。かつて沖縄本島の首里などで重宝がられたキラマダムン(慶良間薪[けらまたきぎ])やキラマガチュー(慶良間鰹[けらまがつお])などはキラマという呼び方がブランドになっていた。
キラマやギルマの語源は、はっきりとは分かっていないようだが、一説には「キラマ」というのは「キラ(華麗)」と「マ(間)」の複合語で“キラキラ輝くところ”という意味だとある。しかし、あまりにも日本語的な発想のようで説得力に欠けるような感じもしないではない。
慶留間島は北に阿嘉島、南は外地島に挟まれていることもあって、目だった存在ではなく観光客も少ない。南側に集落があり、昔ながらの長閑な沖縄の風景に出会える。
南にある外地島とは平成元年2月に完成した慶留間橋(240m)で結ばれ、北側の阿嘉島とは平成10年6月に完成した阿嘉大橋(530m)で結ばれている。以前は阿嘉島や外地島との僅かな距離も船を使わなければならない不便さがあったが、今では自転車でも行き来ができる手軽さだ。
集落の一画に石垣に囲まれた古民家が保存されている。昔から慶良間は船乗りの里とも言われ、中国との貿易などで活躍した船頭がたくさんいた。赤瓦で整然とした造りの古民家は19世紀後半に建てられたもので、船頭主屋と呼ばれる「高良家」の家だ。琉球王朝が無くなった後も鰹漁が盛んに行われ財を成したようだ。
慶留間島はケラマジカの生息地として国の天然記念物に指定されている。
外地島(ふかじしま)
飛行場のある無人島
住所/沖縄県島尻郡座間味村字慶留間
面積/0.83km2周囲/4.6km標高/75.9m人口/無人島
アクセス/【車】阿嘉島・阿嘉港→慶留間→外地島(10分)
【飛行機:慶良間空港】那覇空港からチャーター機→外地島・慶良間空港(20分)
概要
外地島は慶留間島の南にある無人島で、全長800mの滑走路を有する慶良間空港がある。
慶良間空港は1982年(昭和57年)7月に開港され、那覇との航空路が設けられたが、1986年に運航会社の倒産により運航停止。翌1987年2月に琉球エアーコミューターによって運航が再開され、1992年11月には沖縄県が管理する空港となった。しかし、2006年には再び運休状態になっている。現在はチャーター機や緊急輸送等の利用に使用されている。
南側には無人島のモカラク島、南西には奥武島、くば岩、ゆぶ岩などが連なっている。

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