●蕨小島(わらびこじま)[
五島列島]
★日本一小さな有人島
●住所/長崎県五島市蕨町
●面積/0.03km2
●周囲/1.8km
●標高/44m
●人口/8人(H27)・9人(H.22)・9人(H17)・10人(H12)・21人(H7)国勢調査
●アクセス/チャーター船[
久栄丸][
久賀海上タクシー]
概要
★蕨小島は久賀島の北東側、蕨集落の沖合にある小島。久賀島と最も近いところは120mほど。かつては干潮時に歩いて渡れるような浅瀬が広がっていたが、船を通すために瀬戸が削られた。
★北西から南東に向けて細長く、南側のくびれた辺りに港と集落がある。島民はみな親族ばかりで全て“小島”姓。全員カトリック教徒で久賀島の五輪教会の信徒で、裏山の墓地に立つ十字架が印象的だ。
★周囲1.8kmというのは人が暮らす島としてはかなり小さいほうで「日本一小さな有人島」と言われることもある。ちなみに、小さな有人島を調べてみると、
前ノ島、
詩島、
仁右衛門島、
来島などがあった。
★五輪教会は久賀島の西端、蕨町五輪地区に昭和60年に建てられたものだが、その横には国の重要文化財に指定される旧五輪教会堂が保存されている。旧五輪教会堂は明治14年(1881)に浜脇教会として建てられたものを昭和6年にそのままの形でこの地へ移築したもので、厳しいキリシタン迫害を生き延びてきた五輪と蕨小島の子孫達が祈りを捧げる場となっていた。
★産業はハマチの養殖などで、学校や病院、教会へは船を使い久賀島へ渡る。久賀島も蕨小島も年々過疎がすすみ、五輪教会へ足を運ぶ人も数を減らしている。