●壱岐島(いきのしま)[
壱岐諸島]
★玄界灘に浮かぶ歴史の島
●住所/長崎県壱岐市郷ノ浦/勝本/芦辺/石田
●面積/133.92km2
●周囲/167.5km
●標高/212.5m
●人口/24,948人(R2)・26,519人(H27)・28,690人(H27)・28,941人(H22)・30,895人(H17)・32,979人(H12)・34,519人(H7)国勢調査
●アクセス/【空路・
全日空(ANA)
/
ORC】長崎空港→
壱岐空港(40分)
【船:
九州郵船】
[ジェットフォイル]博多港→壱岐(郷ノ浦/芦辺港)(1時間10~20分)
[フェリー]博多港→壱岐(郷ノ浦/芦辺)(2時間10~20分)
[フェリー]佐賀県・唐津港~壱岐(印通寺港)(1時間45分)
概要
★壱岐島は佐賀県の東松浦半島から北北西へ約22kmの玄界灘に位置する。対馬島とともに古くから九州本土と朝鮮半島を結ぶ海上交通の中継地としての役割を担ってきた。
★対馬暖流の影響で気候にも魚場にも恵まれ、平坦な地形は農業にも恵みを与えている。発掘される多くの遺跡は古代から豊かな生活が営まれていたことを示している。
★魏志倭人伝や中国の史書に記される「一大國」、あるいは「一支國」とはこの壱岐島だとされ、東南部の「原ノ辻遺跡」から出土される数々の遺品は、その中心集落だったことを物語っている。
★また幾度となく大陸からの侵略の舞台になった。大和政権が日本を束ねようとしていた時代には朝鮮半島からやってくる海賊に悩まされ、平安時代の刀伊の入寇(1019)、鎌倉時代の元寇襲来(1247、1281)と大陸からの脅威に晒され、多くの犠牲を強いられる事件にも遭遇してきた。
見どころ
■郷ノ浦地域
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岳ノ辻…壱岐島の最高峰(213m)。
猿岩…猿に似た大岩・物産館「おさるのかご屋」。
黒崎砲台跡…旧陸軍の砲台跡(巨大な穴)。
鬼の足跡…海に面した大きな穴。鬼が壱岐をまたいで魚をすくったという言い伝えがある。
春一番の塔…壱岐は春一番発祥の地。
ツインズビーチ…塩樽海水浴場と小水海水浴場の総称。
小牧崎…海に突き出た芝生の半島。
初瀬の岩脈…噴火直前のマグマの断面。
壱岐出会いの村…体験農園、コテージ、昆虫の森。
大谷公園…グランド、テニスコートなどがある。
■勝本地域
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壱岐風土記の丘…江戸時代中期の民家が移築されている。
掛木古墳…6世紀末から7世紀初めにかけての円墳。
城山公園(勝本城跡)…豊臣秀吉が朝鮮出兵の時に造った城跡。
河合曽良の墓…松尾芭蕉の門下十哲の一人。この地で没する。
蛇ケ谷(辰の島)…高さ50mの断崖。
勝本港…朝市では新鮮な海産物や農産物が並ぶ。
聖母宮(しょうもぐう…創建は養老元年(717年)。神功皇后、仲哀天皇、応神天皇を祭神とする。安産祈願。
湯ノ本温泉…応神天皇の産湯を使わせたという言い伝え。露天風呂あり。
壱岐風民の郷…体験農園。
サンドーム壱岐…天然温泉。露天、サウナ、プール、テニスコート。
■芦辺地域
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左京鼻…奇岩が見れる断崖。
男岳神社石猿群…数百の猿石がある。
はらほげ地蔵…おなかに穴があいた地蔵が海の中に祀られている。海で亡くなった海女の霊を鎮めるためとも、鯨の供養のためとも言われている。
鬼の岩屋…6~7世紀に造られた横穴式石室古墳。
青嶋公園…九州電力の新壱岐発電所がある青島にある公園。多目的広場。
清石浜(くよしはま)海水浴場。
安国寺…1000年の大杉と宝物殿。
県指定文化財。
少弐公園…弘安の役(1281年)の古戦場跡。
住吉神社…平安~室町時代の文化財がある。
赤瀬鼻…断崖から奇岩を望む。
壱岐原の辻展示館…弥生時代の原の辻遺跡から発掘された出土品が展示されている。
■石田地域
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壱岐市松永記念館・ふるさと資料館…日本の電力王として知られる松永安左エ門翁の記念館。
遣新羅使・雪連宅満の墳墓…天平8年(736年)遣新羅使の一人。
原の辻遺跡…魏志倭人伝に記されている「一支国」の中心部と考えられている。
花雲亭…大阪府三島にある水無瀬(みなせ)神宮の茶亭「燈心亭」を模して造られたもの。燈心亭は承久の変(1221年)で壱岐に流された後鳥羽上皇を忍んで造営された。
平山遺跡(鬼の岩屋)…6世紀末~7世紀初めの横穴式石室墳。
マリンパル壱岐…印通寺港にある物産館。
筒城浜海水浴場…「日本の白砂青松100選」「日本の渚百選」「水浴場55選」「水浴場88選」。