熊本県大築島小築島
大築島
大築島(おおつくしま)32.485601,130.500412
住所/熊本県八代市植柳下町面積/0.41km2周囲/3.3km標高/77m人口/無人
八代海北部に浮かぶ無人島。かつて石灰石の採掘が行われていたことで島の中央部分が海面近くまで削られている。東北東に小築島、南に根島、鵜の子島、箱島、黒島がある。
明治22年、日本セメント(現太平洋セメント)八代工場の原料鉱山となり石灰石の採掘が始まる。
島北部西岸に採掘に携わる人たちの集落ができ、昭和19年には代陽国民学校の大築島分教場、同24年には第三中学校の大築島分校が設置された。昭和30年頃には50世帯250人ほどが暮らしていたが、同36年に安全性や教育の問題から島民は八代に移住し、従業員は専用チャーター船で通勤するようになった。
昭和55年に大築島鉱山は廃止となったが、同年から新大築島鉱山として飯田工業所が祖鉱権で採掘を開始、平成8年まで産出が続けられた。
島の北側では八代海の浚渫土砂による約40ha海面埋め立てが終わり、島の南側約42haについても、県内各港から出される浚渫土砂を使った県の海面埋立事業が行われる予定。
小築島(こつくしま)32.490778,130.509124
住所/熊本県八代市植柳下町面積/0.0727km2周囲/0.95km標高/59m人口/無人
大築島の東北東約0.5kmにある無人島。明治22年、大築島と同時に日本セメント(現太平洋セメント)八代工場の原料山として操業を開始した(大正8年休止)。大正5年、福岡県大牟田市に肥料用の石灰窒素製造工場を開設した電気化学工業(現・デンカ)が八代町(当時)との間に原石採掘契約を締結、採掘を開始。昭和15年には同町と島の満潮面以上の石灰石(約3万坪全部の買収契約を結んでいる。同17年には風水害で採掘所に甚大な被害が発生、大牟田工場も操業を休止するなどした。戦後は同21年から採石が開始されたが、同24年に休止している。
※参考:SHIMADAS

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