●請島(うけしま)[
奄美群島]
★揺れるウケユリ
●住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町
●面積/13.34km2
●周囲/24.8km
●標高/398.4m
●人口/77人(R2)・82人(H27)・132人(H22)・162人(H18.4.30推計)・200人(H12)・249人(H7)国勢調査
●アクセス/【船】
旅客船「せとなみ」
奄美大島・古仁屋港→請島・請阿(うけあむろ)室(45分)→池地(いけじ)港(10分)
概要
★請島へ行くには奄美大島南部の古仁屋港から与路島行き定期船に乗船。古仁屋港から45分ほどで請阿室港、さらに10分ほどで池地港に到着。
★道端の所々にサンゴの石垣とそれに立掛けられたハブ退治の用心棒(ハブ棒)がある。サンゴの石垣は風通しが良くて快適な面もあるが、隙間にハブが巣を作ることから次第に姿を消してきた。
★春には山の中腹でウケユリを見ることができる。ウケユリは大輪で強い芳香を放つササユリの変種で、奄美周辺で時々確認される。なかでもこの請島で一番多く見つかっていることからウケユリという名が付けられた。非常に数を減らしており絶滅危惧種に数えられている。
★また請島の名前が付けられているものに、昆虫のウケジママルバネクワガタが挙げられる。マルバネクワガタは日本では南西諸島に生息するクワガタ属でそれぞれの地域に固有種・亜種が分布しており、請島のものをウケジママルバネクワガタという。絶滅が危惧されており、請島での採取は禁止されている。
★奄美大島、徳之島、沖縄島、渡嘉敷島に生息する固有種イボイモリも請島で見つかっている。イボイモリはイモリ科の中で原始的で大きさは最大。“生きている化石”とも言われ、成長すると20cmほどになり小さな恐竜といった感じ。
★産業は観賞用ソテツやウコンの栽培、そして肉牛や豚の畜産が盛ん。
★民宿もあり、釣り客やダイバーなどに利用されている。