●宇治群島(うじぐんとう)
★(
31.191071,129.459114)
●住所/鹿児島県南さつま市笠沙町片浦
●人口/無人島群
●アクセス/笠沙町の野間池港から漁船をチャーター(約2時間)
概要
★薩摩半島の南西に位置する南さつま市には二つの群島がある。野間岬から西へ70kmほどの沖合いに宇治群島、そこから南へ30kmに草垣群島がある。
★宇治群島は宇治島(うっちま)と宇治向島(うじむかえしま)、そして周辺の小島や岩礁で構成されている。東側の宇治島は別名家島とも呼ばれ避難用の港や灯台があり、向島より面積は小さいが宇治群島の主島。
★宇治群島は対馬暖流の流れの中にあり魚の通り道になっており、釣り人にはたまらないスポットだ。江戸時代から明治の半ばまでは漁業基地として利用され、小さな魚加工場ができていた。漁やサンゴ採取で季節定住する人達も増え、一時期は100人を超えたこともある。
★明治28年には台風による大きな被害が出た。「宇治島流(うっちまながれ)」と呼ばれ137人もの遭難者があった。この事故以降、漁業のやり方の変化等もあり島の無人化が進み、港に立ち寄る船も少なくなった。
★近年では、豊富な魚や透明度の高い海を求めて多くの釣り人やダイバーが訪れる。一方、廃棄ゴミや漂着ゴミによる被害が懸念されている。