●草垣群島(くさがきぐんとう)
★(
30.845647,129.441776)
★縄文人もこの崖を登った
●住所/鹿児島県南さつま市笠沙町片浦
●面積/群島全体0.68km2
●人口/無人島群
●アクセス/薩摩半島の枕崎港や野間池港から漁船をチャーター(約3時間)
概要
★薩摩半島の南端にある枕崎から西南西へ90km。上ノ島、中ノ島、下ノ島、南小島など17の小島と無数の岩礁が約6kmに亘って繋がっている。上ノ島は131m、下ノ島は158mと面積の割には標高も高く、切り立った崖が来訪者を拒んでいる。北へ30kmには宇治群島がある。共にダイバーや大物狙いの釣り師達にとって憧れの場所。
★主島は上ノ島。東部に抉(えぐ)れて小さな湾があり、そこから上陸、頂上に通じる道を登る。頂上には昭和7年7月3日初点灯の草垣島灯台があり、昭和61年までは交替で滞在管理する灯台守がいた。以降は巡回による管理が行われていたが、平成15年には日本で最大の太陽電池灯台へと生まれ変わり話題になった。
★灯台横にあるヘリポート建設時に縄文時代から古墳時代に至る石器や土器、耳飾りなどの遺物が出土。丸木舟で外洋に出た縄文人、交易の途中に上陸した倭人が残したものか。海に挑戦し続けてきた古代人の痕跡。
★岩場ばかりで何も無い島のようだが、 波シブキがかからない上のほうにはビロウやモクタチバナ、アコウなどの亜熱帯性植物が生えており、カツオドリやオオミズナギドリの繁殖地になっている。平成15年には海鳥の重要な繁殖地として、国の鳥獣保護区の特別保護地区に指定された。