●馬島(うましま)[筑前諸島]
★島から北九州工業地帯を一望
●住所/福岡県北九州市小倉北区大字馬島
●面積/0.26km2
●周囲/5.4km
●標高/34m
●人口/28人(R2)・31人(H27)・40人(H22)・44人(H17)・49人(H12)・65人(H7)国勢調査
●アクセス/[
渡船時刻表]
【船】小倉浅野桟橋→馬島漁港(約20分)
概要
★黒煙を上げる煙突、光化学スモッグ、喘息(ぜんそく)、汚染された海、かつては北九州と聞いただけで灰色の空を思い浮かべる人もいた。しかし、北九州市のエコタウンへ向けての努力が次第に実り始めたことでイメージカラーも明るい色へと変化を遂げている。
★北九州の日本海側へ広がる海を響灘といい、その響灘に浮かぶ馬島へ渡るには、JR小倉駅の北口を出て国際会議場方向へ15分ほど歩いたところにある浅野桟橋(砂津埠頭)から馬島経由
藍島行きの「こくら丸」に乗船する。「こくら丸」は一日3往復、島民や釣り客を乗せて北九州の海を航行している。
★馬島の北東には約300m隔てて
六連島(むつれじま)がある。島が六つ連なって見えるので名が付いたとも言われているように、この辺りには小島が点在しており、かつては馬島も六連島に対して「小六連島」と呼ばれていた。そして六連島は山口県、馬島は福岡県に属し、二つの島の間に県境がある。
★地層も古く侵食された北部の海岸からはたくさんの貝の化石も見つかっている。周囲はほとんど岩場ばかりだが、南東に繋がっている首の部分には少しだけ砂浜がある。この先の部分はもともと金崎島という別の名前の島だったが、砂が溜まって繋がり、今では一つの島になった。こんもりと盛り上がった金崎島に登ると目の前には和合良(わごら)島、そしてその先には北九州市の工業地帯が一望できる。
★馬島は福岡県の有人島の中では人口も少なく、面積が一番小さい。宿泊施設がないので、散策に訪れた人は日帰りということになるが、金崎島の砂浜でキャンプができるかもしれない。島から眺める北九州の夜景はきっと綺麗に輝いていることだろう。