●青海島(おおみじま)
★洞門、奇岩怪石
●住所/山口県長門市仙崎/通
●面積/14.95km2
●周囲/約40km
●標高/319.9m
●人口/1,806人(H27)・1,866人(H22)・?人(H17)・2,873人(H12)・3,309人(H7)国勢調査
●アクセス/[バス]長門市駅→仙崎→大泊(15分)→通(かよい)(15分)
概要
★青海島は長門市仙崎の半島の先端から僅か120m程の瀬戸を隔てた位置にある。山口県の日本海側では最大の面積を持つ。古くから大陸との交通の中継地として栄え、また江戸時代には捕鯨基地として発展した経緯がある。日本海の荒波に侵食された北側の海岸線は断崖や奇岩が続き、北長門海岸国定公園の代表的な景色として、また国の名勝や天然記念物にも指定される景勝地で“海上のアルプス”とも表現されている。
★元々は真ん中の船越で分かれていたものが砂州で繋がり一つになったもので、現在は東部が長門市通(かよい)、西部は本土から続く仙崎という地名に分かれている。
★通漁港の南側にある
早川家住宅というのは、今に残る通鯨組網頭・早川家の住宅だったもので、国の重要文化財に指定されている。早川家は古くからこの地方に勢力があり、江戸期に通で鯨組を立ち上げ財を成し、天明5年(1785)に別の網頭で回船業を営む黒川家からこの家を買い取り後に残したもの。
★近くの向岸寺には珍しい鯨位牌や鯨鯢過去帳が残され、その境内には元禄5年(1692)に建てられたという「鯨墓(清月庵)」が当時の島の人達の鯨に対する思いを伝えている。興味がある人は古式捕鯨の様子や道具を展示した「くじら資料館」を見学できる。
★昭和40年10月に青海大橋(橋長260m)が開通したことで、船に頼る生活から陸伝いに手軽に行き来ができる島へと変わり、島内にはキャンプ場や散策路が造られ長門市を代表する観光地にもなった。島内から海岸の絶景を楽しむには長浜群洞付近から十六羅漢にかけての景観が望める自然研究路(メモリアルロード)がお勧め。洞門や奇岩の景勝を眺めながら島を一周できる遊覧船[
青海島観光汽船]も人気。