山口県の島周防大島諸島情島諸島
情島
情島
情島(なさけじま)周防大島諸島
鯛の島
住所/山口県大島郡周防大島町大字伊保田情島
面積/1.00km2周囲/6.9km人口/37人(R2)・62人(H27)・93人(H22)・129人(H17)・139人(H12)・158人(H7)国勢調査
アクセス/[町営渡船
伊保田(いほた)港(屋代島)→本浦港(15分)
概要
情島は屋代島の東端瀬戸ケ鼻の北約400mに浮かぶ有人島で、薬研岳(173m)を中心に斜面が海岸線まで続き、平地は少なく東側の入り江に本浦、大畑、伊の浦、佛の浦の4つの集落があります。
島の周囲は瀬戸内海屈指の好漁場として知られ、特に「情の瀬戸(串ケ瀬瀬戸)」は潮の流れが速く、タイ、スズキ、メバルなどの高級魚の宝庫です。また、大碆や金丸島、間情島など磯釣りに人気の島(岩礁)も点在しています。
情島神社
情島の開拓は、寛文12年(1672)に屋代島の伊保田村からの移住によって始められ、現在の集落へと発展しています。それ以前の歴史は不明ですが、中世の頃は水軍(海賊衆)の拠点だったと言われており、本浦にある情島神社(荒神社)は水軍の将・村上武吉が1601年に建立したものだと伝わっています。
ふたばの碑
情島神社の近くにある「ふたば慰霊之碑」は昭和51年に起きた海難事故の慰霊塔で、宮崎県の細島港を出航したフェリー「ふたば」がミルガ瀬戸に差し掛かった時にパナマ船籍の貨物船「グレート・ビクトリー号」と衝突、ふたばの乗員・乗客合わせて33人が犠牲となる大惨事となっています。この時情島住民が懸命に救助活動を行い、被害を最小限にくい止めています。
昭和33年に公開された映画「怒りの孤島」は情島の“舵子(かじこ)”を題材とした映画でした。“舵子(梶子)”とは鯛釣り舟の舵取り奉公をする子供のことで、児童虐待を告発する映画として話題を呼びました。
諸島(もろしま)周防大島諸島
かつてはウサギの楽園
住所/山口県大島郡周防大島町大字伊保田
面積/0.19km2周囲/2.0km人口/無人島
概要
諸島は情島本浦港の700mほど沖に浮かぶ無人島で、すぐ北に迫る津和地島との間に愛媛県との県境があり、山口県最東端の地になります。
諸島に人が住んだという記録は無く、江戸時代には牛馬の餌となる草刈場として利用されていたようです。また、戦後から昭和30年代半ば頃まで情島からの出作で芋畑などが拓かれていました。
そして昭和30年代も後半になると出作も無くなり、人気が無くなった島には放たれたウサギが繁殖を続け、その数5,000羽とも6,000羽とも言われるほどのウサギの島になったこともあります。その後ウサギは駆除され、今では自然に荒れる島となっています。

関連リンク

周防大島町周防大島観光協会

情島の宿
情島に宿はない

周防大島町の宿

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