●黒島(くろしま)[
柱島群島]
★港や岩場は釣りのポイント
●住所/山口県岩国市黒島
●面積/0.54km2/
●周囲/4.0km
●標高/117.2m
●人口/9人(R2)・24人(H27)・29人(H22)・33人(H17)・44人(H12)・52人(H7)国勢調査
●アクセス/[
岩国黒島海運]
岩国・新港桟橋→黒島(37分)
概要
★桂島群島に属する黒島は周防大島(屋代島)の北約7km、岩国港の南南東約23kmに浮かぶ漁業の島。岩国港から毎日2~3便の定期船が往復している。
★無人島の時代が長く、江戸時代に牛の放牧地として利用されるようになった後、天保11年(1840)に桂島からの移住で開拓が始まった。
★南側の樫山(117m)を最高点として全体的に山がちで平地は少なく、海岸線は岩場が続いている。農業は振るわず流し網や吾智(ごち)網などの漁業を中心とした生活が営まれてきた。毎年7月中旬には大漁と安全を祈願して島民総出の三島神社大祭が催される。
★開拓当初から戸数が守られ、長い間人口の変化は少なかったが、近年では子供の数も減り、平成5年には中学校、平成6年には小学校が休校となるなど年々過疎と高齢化が進んでいる。
★昭和18年から同19年にかけて各地で戦闘機や戦艦の献納運動が起きたが、この黒島でも寄付が集められ海軍へ零戦が献納された。海上自衛隊岩国航空基地には「報國第三三九三號(岩國黒島號)【艦上戦闘機】と表記された写真が残されている。
★三島神社の近くにある供養塔は、昭和20年の終戦間際に空襲を受け亡くなった島民19人の御霊を供養したもので、犠牲者の大半は幼児を含む子供達だった。