山口県の島周防大島諸島笠佐島
笠佐島
笠佐島
笠佐島(かささじま)周防大島諸島
般若姫伝説とタイ釣りの島
住所/山口県大島郡周防大島町大字笠佐島
面積/0.94km2周囲/4.1km標高/114.8m
人口/7人(R2)・13人(H27)・11人(H22)・14人(H17)・13人(H12)・18人(H7)国勢調査
アクセス/周防大島(屋代島)小松港→笠佐港(7分)
概要
笠佐島は周防大島の西側に位置し、本土の柳井港と周防大島の小松港の間に浮かぶ。人口僅か13人(平成27年)、平均年齢70歳以上。
古くは柳井の塩田で使われる薪取り場として利用されていたが、寛永19年(1642)に屋代島の小松からの移住で集落ができたと言われている。離島には珍しく水が豊富なことから稲作が行われ、小規模な田畑と漁業で生活が営まれてきた。今では担い手不足で水田も無くなり、港の僅かな漁船とお年寄りが耕す自給の畑が人の気配を感じさせている。
般若姫像
大分県やこの笠佐島周辺には般若姫伝説が残されている。大分県では臼杵石仏(国宝)にまつわる話として「真名野長者伝説」や「炭焼き小五郎伝説」などとも呼ばれ、豊後大野市の連城寺には般若姫の巨大な像もある。貧乏な炭焼き小五郎が都の貴族の娘と結婚し、金の価値を教えられたことで富豪となり、その娘・般若姫が若き皇子(後の用明天皇)に見初められるという話。般若姫が豊後の臼杵から船で都に向かう途中難破して身を投じたのが大畠瀬戸で、溺れる姫に島民が笠を捧げたことから「笠捧げ島」と呼ばれるようになったと伝わる。
笠佐島の七不思議
1.墓がない/2.寺がない/3.専業漁家がない/4.水が豊富である/5.日柄、方角のタブーがない/6.戸数の変化がない/7.マムシがいない
実際に島には寺も墓もないが、火葬場はあって人が亡くなるとそこで荼毘に付され、遺骨の一部が本土のお寺に納骨される。昔から島の掟で、田畑の売買や戸数の増減が禁じられていたのでお寺を招くことができなかったのかもしれない。
八幡さま
島の守り神である八幡様は集落の裏手に鎮座している。御神体は子供好きの阿弥陀様で、金箔や塗装が剥げてしまったのは子供と水浴びをしたり砂かけをして遊んだからだという言われている。

関連リンク

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