●平郡島(へいぐんとう)
★ミカンとタコの島
●住所/山口県柳井市平郡
●面積/16.62km2
●周囲/31.0km
●標高/468m
●人口/247人(R2)・348人(H27)・419人(H22)・487人(H17)・591人(H12)・708人(H7)国勢調査
●アクセス/[
平郡航路]フェリー
柳井港→平郡西港(1時間)→平郡東港(40分)
概要
★平郡島は周防大島(屋代島)の南約7kmに位置し、山口県では屋代島に次いで二番目に大きい。
★中央の深山(468m)を中心に険しい山脈が続き、急斜面が海岸線まで落ち込んでいる。東西に離れて二つの集落があり、斜面の段々畑では温州ミカン、海ではタコ漁が盛ん。この辺りで捕れるタコは「平郡ダコ」と呼ばれ特に美味しいと評判だ。
★平安時代末期、源頼朝に討たれた木曾義仲(源義仲)の子・平栗丸(へぐりまる:平群丸・平郡丸)がこの島に落ちのびて暮らしたという話が島名の由来として残されている。義仲に平栗丸という子が居たかどうかは不明だが、浄光寺の木造薬師如来坐像や重道八幡宮の棟札は鎌倉時代のものだといわれる。また創建が14世紀前半だとされる曹洞宗海蔵院には根周りが2mもある巨大ソテツが生えており、訪れる人を驚かせている。
★年間を通して釣りに訪れる人は多いようだが、島内散策も楽しめそうだ。景色が良い「平郡三景」と呼ばれる場所がある。
五十谷三島(いやみしま)…遠浅の白砂の海岸に3つの小島が連なる景色は趣がある。夏にはきれいな浜辺で遊ぶ人の姿をたくさん見かける。
大嶽(おおだけ)…羽仁地区の背後にある立岩。獣道のような山道を登るのは大変だが、標高272mの岩の上から見下ろす景色は絶景。
蛇の池…島の西の外れにある神秘の池。間近に海があるにもかかわらず塩分が含まれていないことから島民の間では池の水を神の水として崇めている。池の主は釈迦如来の使者と言われる大蛇で、源平合戦の頃美女に姿を変えた大蛇の伝説がある。