鳥取県鳥ケ島
鳥ケ島
鳥ケ島(とりがしま)
吉備真備が飛び移った島
住所/鳥取県鳥取市港町(35.542768/134.183739
面積/0.005km2周囲/0.4km標高/26m人口/無人島アクセス/鳥取港の防波堤
概要
鳥取県には鳥ケ島という名前の島が2つある。一つは湖山池の中にある周囲100mにも満たない小さな島。そして、もう一つが鳥取港の西側防波堤の途中にある島。湖山池の鳥ケ島は名前の通りに鳥がいたことで名が付いたような島だが、鳥取港の鳥ケ島には教科書にも出てくる“吉備真備(きびのまきび)”にまつわる話が伝えられている。
吉備真備は奈良時代の天才とも称され、2度の遣唐使を経験し、唐から日本に文化や思想など多くのものをもたらした人物。最初は養老元年(717)、22歳の時に留学生として唐に渡り、その後18年も唐で生活している。そして、2度目は天平勝宝4年(752)に今度は副使として遣唐使船に乗り込み、754年に僧・鑑真を伴って帰朝した。鳥取市の賀露神社に伝わる社記には、この時、真備が乗った船が九州を目前に難破し、潮に流されて賀露沖の宮島まで辿り着き、そこから真備が30m離れた大島に飛び上がって上陸したことからこの大島のことを“飛び上がり島”と呼ぶようになり、それがつづまって“鳥ケ島”になったと伝わる。
毎年4月29日には賀露神社の例祭が催される。2年に一度の大祭で、着飾った男達が伝馬船に乗って「ホーエンヤ、ホーエヤエーエ」とかけ声を掛けながら神輿を載せた箱船の周りを漕ぎ周ることから「ホーエンヤ祭」といわれる。この“ホーエンヤ”というのは、鳥ケ島に飛び移った吉備真備を村人達が迎えるために小船で奉曳(ほうえい)したことに由来するという。
鳥ケ島は周囲400mほどの岩島で、真ん中には灯台が立っている。港から伸びる防波堤を伝って、最後に消波ブロックを越えれば上陸することができる。

関連リンク

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