●牛ケ首島(うしがくびじま)[
直島諸島]
★巨大涅槃像
●住所/香川県香川郡直島町牛ケ首島
●面積/0.34km2
●周囲/3.4km
●標高/38.2m
●人口/0人(H27-12)国勢調査
●アクセス/
宇野港・
高松港・
直島港からチャーター
【船】高速マリンタクシー・
川西マリン・四国汽船
概要
★牛ケ首島は直島諸島の北端に位置し、屏風七浦にも数えられる。位置的には岡山県玉野市に近接しているが、香川県香川郡直島町に属する。戦国時代、直島水軍(高原家)が牛頭(ごず)大王神の幟を船の舳先に立てて戦ったことから「牛が首」とよぶようになったといわれている。
★多少の起伏はあるもののそれほど険しいところはなく、中央の池の近くに廃屋となった神社や民家、北部には巨大涅槃像の顔が横たわっている。島内からは数基の横穴式古墳が見つかっており、古代の痕跡も残されている。長い間無人島だったが、明治9年に南側の港の辺りに塩田が開かれ、定住がはじまった。
★明治44年に直島小学校牛ケ首分校が開校。戦後には直島精錬所関連で海運業が盛んだった。しかし、精錬所の合理化とともに人口減少がはじまり、昭和34年には牛ケ首分校が閉校。平成10年頃までは農業と漁業を営む世帯があったが、現在は定住者もなく荒れた状態になっている。
巨大涅槃像…大正時代、この島に日蓮宗の大聖園を作るという計画が持ち上がったことがある。全国の日蓮宗信者から寄付を募り、整地をして公会堂や涅槃像を造るという計画だった。しかし、関東大震災や大戦などで計画は頓挫し、長い間忘れ去られていたが、昭和30年頃に計画が再燃。玉野で石材業を営む松下与一に涅槃像づくりが託された。涅槃像は顔の長さが12mもある巨大なもので、10年の歳月をかけて顔が完成。その後、胴体の制作が続けられたが、未完のままとなっている。