●豊島(てしま)[
直島諸島]
★変わる豊島
●住所/香川県小豆郡土庄町豊島
●面積/14.49km2
●周囲/18.0km
●標高/339.6m
●人口/867人(H27)・1,018人(H22)・1,141人(H17)・1,327人(H12)・1,471人(H7)国勢調査
●アクセス/[
小豆島フェリー]
宇野港→(40分)家浦港→(20分)唐櫃港
小豆島→(30分)唐櫃港→(20分)家浦港
[
豊島フェリー]
高松港→(30分)家浦港
※島内、
豊島レンタサイクル(電動自転車有)、レンタカー有り。
緋田(アケダ)石油。
概要
★豊島は小豆島と直島の間にある島。中央に標高340mの檀山(だんやま)がそびえ、緩急な斜面が海岸線まで続く。集落は北西部の家浦、北東部の唐櫃(からと)、南部の甲生(こう)の3つの地区に分布。
★古くから「豊島千軒、石工千人」といわれるほど石材の採掘加工が盛んで、灯篭や茶室の炉などの細工物が豊島石として各地に送り出されていた。また、農漁業にも恵まれ、水が豊富で瀬戸内海では珍しく米の収穫が多いことから豊島と名付けられたともいわれている。
★戦後間もないころまでは乳牛が飼われていたことから「ミルクの島」。乳児院、特別養護老人ホーム、精神薄弱者更正施設が作られ「福祉の島」。産廃業者による不法投棄が問題となり「ゴミの島」。近年では「瀬戸内国際芸術祭」の会場としてアート作品が造られたことから「アートの島」、などなどいろいろな顔を見せてきた。
見どころ
左から「トムナフーリ」森万里子・「遠い記憶」塩田千春・「豊島の気配」戸髙千世子・「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする」 トビアス・レーベルガー。
豊島美術館…建築家・西沢立衛とアーティスト・内藤礼によって生みだされた作品。休耕田に忽然と表れた白い空間。自然と建物の融合。床から湧き出る水滴が感動を呼ぶ。「瀬戸内国際芸術祭2010」の作品。2010年10月完成。
ベネッセアートサイト<豊島美術館>
豊島横尾館…家浦の民家を改修してつくられた横尾忠則の美術館。建築は永山裕子。「母屋」、「倉」、「納屋」の空間に「生と死」をテーマとした作品が並ぶ。「瀬戸内国際芸術祭2013」の開催にあわせて作られた。2013年7月開館。
壇山四方台・豊峠展望台…壇山(標高339.6m)の頂上付近にある展望台。頂上の壇山四方台、そして少し南へ下ったところにある豊峠展望台。ともに瀬戸内海のパノラマが望める。
清水霊泉…島東部、唐櫃岡地区にある湧泉。弘法大師ゆかりの泉。清水神社・清水観音堂に隣接。「唐櫃の清水」ともいう。国の登録有形文化財。『
大師ゆかりの水「唐櫃の清水」』島の宝100景」
家浦八幡神社…豊島石を使った石鳥居は室町時代の作で、香川県では最古のものといわれている。県指定文化財。
家浦観音寺…家浦港から県道255号を1kmほど登ったところにある寺。ヒノキ一木造りの聖観音菩薩立像(高さ96.4cm)は11世紀前半の作といわれる。県指定文化財。
片山邸ソテツ…材木商で財をなした片山家の邸宅。建物は江戸時代末期のもの。庭にある樹齢約200年の大ソテツは県の天然記念物。建物は町指定文化財。
東洋オリーブ園…東洋オリーブ株式会社の農園。本社は小豆島で、小豆島に12ha、豊島に13haの農場があり、両方で3万本のオリーブが栽培されている。日本最大級のオリーブ園。
東洋オリーブ株式会社