●沖之島（おきのしま）
★瀬戸の花嫁
●住所／香川県小豆郡土庄町小江
●面積／0.18km2●周囲／2.8km●標高／34m
●人口／60人（H27）・75人(H22)・79人(H17)・97人(H12)・108人(H7)国勢調査
●アクセス／小豆島・四海漁港から渡船で約3分、1日14便
★小豆島の北西、小江地区四海漁港の目の前にあるのが沖之島。西に葛島、北に千振島の2つの無人島がある。小豆島と沖之島の間は「小江の瀬戸」または「乾（いぬい）の瀬戸」と呼ばれる幅100ｍあまりの海があり、流れが速い潮のなかを1日何度も渡船が往復している。
★小江は小豆島のなかでも漁業が盛んな地域。沖之島も江戸時代から続く漁業の島。島民のほとんどは漁業従事者で、人口減少が進むなか、現在も港には多くの漁船が並ぶ。
★この島に病院や学校、日用品を扱う店はなく、用事があるときは船で小豆島に出かける。昔は花嫁さんが渡し舟で嫁いでいく姿も見られ、小柳ルミ子さんが歌ってヒットした「瀬戸の花嫁」のモデルだといわれたこともある。
★この辺りでは高級食材のシタビラメ（ウシノシタ）をゲタと呼び、冬になると“ゲタの天日干し”の景色が見られる。瀬戸を渡る小船。島影に沈む夕陽。ゆっくりと流れる時間。ここには懐かしい漁村の風景がある。