●小与島(こよしま)[
塩飽諸島]
★見捨てられたホテル
●住所/香川県坂出市与島町小与島
●面積/0.26km2
●周囲/1.3km
●標高/47.1m
●人口/2人(H27)・4人(H22)・6人(H17)・12人(H12)・24人(H7)国勢調査
●アクセス/定期船無し
※チャーター[
あさひ観光船(坂出)・
にじ観光(丸亀)]
概要
★坂出港から北へ約11km、瀬戸大橋のほぼ中央に位置する橋脚の島・与島の東側にあるのが小与島。良質の花崗岩が産出したことで古くから採石の島として知られた。
★明治期に定住者ができ採石が本格化、大正から昭和にかけて最盛期をむかえている。人口は昭和30年に190人を数え、資源の枯渇などで採石業が下火になると急激に人口を減らした。平成7年の国勢調査では24人、同27年には夫婦だけの人口2となっている。今では削られることのなくなった山やむき出しの地肌にも緑が見られるようになり、露天掘りの窪地には雨水が溜まり池ができている。
★島の北端にある建物は「ホテルアクア小与島」。昭和63年に瀬戸大橋が開通するのに合わせて建設されたホテル。当初、瀬戸大橋が一望できるリゾート地として開発し、ホテルに多くの来客を見込んだが、運営会社の破綻により数年のうちに閉鎖に追い込まれた。
★島東部に自生している「小与島ササユリ」は葉がササに似ていることから名付けられたもので、茎は70~80mの多年性植物。5~6月に淡紅色の花をつける。神奈川県の天然記念物に指定。