●岩黒島(いわくろじま)[
塩飽諸島]
★見上げると瀬戸大橋
●住所/香川県坂出市岩黒
●面積/0.16km2
●周囲/1.4km
●標高/25.9m
●人口/55人(R2)・75人(H27)・89人(H22)・94人(H17)・98人(H12)・102人(H7)国勢調査
●アクセス/【
琴参バス・
下電バス】
児島駅→
櫃石島→岩黒(26分)/
坂出駅→
予島→岩黒(47分)
概要
★岩黒島は岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋の橋脚の島。香川県の坂出港から北へ約10kmの海上に位置する。
★定住は、寛政9年(1797)、20kmほど西にある佐柳島(現多度津町)からの移住から始まった。島北部に黒砂や黒岩が多く見られたことが島名の由来とされるが、諸説あるようだ。
★島内からとれる良質の粘土を利用して江戸時代末期から昭和初期にかけて瓦の生産が盛んだった。現在は刺網漁業や撒き餌釣りの沿岸漁業、ヒラメの養殖などが主産業で、ヒラメは島の特産にあげられる。島内に3軒ある民宿では新鮮な魚料理が自慢。
★昭和63年4月に瀬戸大橋が開通したことで岩黒島インターチェンジ(緊急用ループ線)と歩行者専用エレベーターが利用できるようになり、それまでの船に頼る生活から陸路による移動が可能となった。ループ線は居住島民専用道路で一般車の進入は原則禁止。島内に訪れる場合は路線バス利用、岩黒島バス停下車、エレベーターで島内へという手順が可能。
見どころ
岩黒島橋・ループ展望…小高くなった場所で、大橋とループ線がよく見える。
観音堂…十一面観音坐像を祀る観音堂。開拓時に発見されたと伝わる観音様で、鎌倉中期の作といわれている。年に一度の御開帳。坂出市有形文化財。
初田神社…岩黒島の氏神様。岩黒島への移住開拓に尽力した佐柳島の初田助十朗を祭る。毎年10月の第2日曜日に秋祭りが催され、島中を神輿が練り歩く。
大天狗神社「だいてんさん」…漁の安全を祈願する神社。狛犬の足に紐を結んでお祈りをすると失せ物や家出人が見つかると伝わる。狛犬は島の粘土で作られたもので、かつて瓦などの焼き物が盛んだったことを伝えている。
黒浜(くろはま)…島の南部は白い花崗岩、北部には島名の由来ともいわれる黒い岩と黒い砂浜の“黒浜”がある。