広島県の島小久野島
小久野島
小久野島
小久野島(こくのしま)
ハネナシギボシムシ
住所/広島県竹原市忠海町
面積/0.15km2周囲/1.6km標高/83.1m人口/無人島
概要
大久野島の西側に寄り添うように浮かぶ無人島。その昔、神功皇后が三韓征伐へ向かう途中、床浦神社に戦勝と航海安全を祈願し、ご自分の冠と沓(くつ)を海中に投じられた。その時、冠が流れ着いた所を冠崎、沓が流れ着いた島を大沓島、横の小さい島を小沓島と名付けられ、後にそれが大久野島と小久野島になったという伝説がある。
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ハネナシギボシムシ
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動物の進化、とりわけ脊椎動物の祖先を辿る研究は日々活発に行われているが、その研究においてギボシムシという半索動物が注目されている。
ギボシムシは海底の砂や泥に巣穴を堀り、そこから出たり入ったりする細長いミミズのような生物で、数センチから長いものでは2メートル以上になるものもあり、世界で約90種、日本では8種類の確認がある。
日本での最初の確認は1880年、横浜で見つかった。1908年には鞆の浦の仙酔島沖で群れをなして泳ぐ様子が観察されている。そして、2005年に小久野島の東岸で生息が確認され、およそ100年ぶりの発見ということで期待が寄せられた。
珍しい特徴は海中を“泳ぐ”という行動。100年前の疑問は、小久野島での発見と研究から海水温の上昇で引き起こされる酸欠状態からの逃避行動の可能性が指摘されるようになった。以前から「小久野島はマムシだらけ」という噂があったが、正体はハネナシギボシムシだったのかもしれない。

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