●細島(ほそじま)[
芸備群島]
★水先案内人の島
●住所/広島県尾道市因島重井町
●面積/0.76km2
●周囲/5.3km
●標高/63m
●人口/47人(H27)・56人(H22)・64人(H17)・68人(H12)・85人(H7)国勢調査
●アクセス/[
市営フェリー]
因島・重井西港→細島港(15分)
概要
★細島は向島、因島、佐木島などに囲まれた海域に浮かぶ有人島。尾道市に属し、因島の西浜(重井西港)から15分で渡ることができる。フェリー「こまたき」は平日9便、日曜・祝日は5便が細島と因島の間を往復しており、島民の足として欠かせないものになっている。
★北東から南西に細長く、標高63mを中心に周囲は40m前後の丘陵が続いている。この地形から島名が付いたとも思えるが、一説には6世紀頃、蘇我氏によって細部(水先案内人)が置かれたことが由来だとも言われている。
★島内からは古墳や古代の製塩遺跡が発見されているが、定住の始まりは不明だ。中世には三原の小島摂津守祐直の所領、天文23年(1554)には小早川領となり、永禄10年(1567)に因島村上氏に与えられ、江戸時代は広島藩領となった。
★漁業は振るわず、ミカン、キヌサヤエンドウ、ネギなどの畑が山の斜面に広がっている。生活用水は昭和60年頃までは井戸水を利用していたが、以降、因島からフェリーで運ぶようになり、平成9年に海底水道管が通じたことで、水の心配はなくなった。来島者も少なく年々進む高齢化が心配なところ。
●小細島(こほそじま)[
芸備群島]
★豪族の墓
●住所/広島県尾道市因島重井町
●面積/0.14km2
●周囲/1.9km
●標高/46m
●人口/無人島
●アクセス/チャーター船
概要
★細島の南、約400mに浮かぶ無人島。
★細島と同じく、島内からは製塩土器の出土があり、また、2基の小規模な古墳が見つかっている。古墳は箱式石棺からなるもので、中から鉄剣などが発見されており、市の史跡に指定されている。
★昭和30年代は因島一帯で除虫菊の栽培が盛んだった。当時はこの島も除虫菊の花で白く染まったという。その後、除虫菊の役目も終わり、ミカンやキャベツ、スイカ、キヌサヤなどの栽培に取って代わり、この島での出作りも終わった。