●佐島(さしま)[
宇和海諸島]
★銅の精錬所
●住所/愛媛県八幡浜市
●面積/0.15km2
●周囲/約3km
●標高/49.0m
●人口/無人島
●アクセス/
八幡浜港や
川之石港からチャーター船で約15分
概要
★愛媛県の西端、細長く伸びる佐田岬半島の付け根、八幡浜市の諏訪岬から西へ約1kmに位置する無人島。
★佐田岬半島の根元には古くから銅脈があることが知られており江戸時代から採掘が行なわれていた。明治期の近代化とともに佐田岬周辺には多くの銅山が開かれ、明治26年(1893)には佐島に精錬所が作られた。海を隔てた無人島に置かれたのは煙害対策によるものだったが、それでも周辺の住民から農業被害などの訴えが起こり、大正9年、大分県の佐賀関に精錬所ができたのを機に佐島精錬所は閉鎖になった。
★しばらくは無人島状態だったが太平洋戦争時には海軍弾薬庫など軍の施設が置かれていた。昭和20年3月18日に米軍機が佐島に墜落し弾薬庫が爆発したという記録がある。昭和33年に海水浴場や動物園があるレジャー施設「佐島パーク」 がオープン。しかし僅か3年で閉館。その後は再び無人島になり、精錬所や当時の施設は朽ちるままに。島の南側には精銅時の不純物(カラミ)の廃棄による埋立地が広がっている。