●虻ケ島(あぶがしま)
★富山県最大の島
●住所/富山県氷見市姿
●面積/0.0013km2
●周囲/0.44km
●標高/7m
●人口/無人島
●アクセス/チャーター
概要
★富山湾東部は岸から急激に水深が深くなっているため浅瀬が少なく島影もほとんど見られない。湾の西部は大陸棚が広がり、わずかに小島や岩礁が点在している。その中で一番大きいものが虻ケ島で、富山県で一番大きい島ということになる。
★虻ケ島は富山県北西部、氷見市姿地区九殿浜の沖合い約1kmに浮かぶ無人島。男島と女島の二つに分かれており、北側にある男島は
タブノキがたくさん生えていることからタブノキ島、南側の女島は松の木が多いことからマツノキ島とも呼ばれている。昔はもっとひょうたん型をした島だったようだが、石が切り出されたり波に削られたりで二つに分かれてしまった。現在は二つの島を行き来できるように小さな橋が架けられている。
★富山湾は暖流と深海の冷たい海水が混ざり合う海域で、魚の量も種類も豊富なことで知られているが、虻ケ島もその影響を受けて暖地性と寒地性の両方の植物が見られたり、海岸にも暖寒取り混ぜた多くの種類の生物が生息していることから、富山県はこの特異性と保護の観点から昭和40年に天然記念物に指定している。
★氷見海岸一帯は立山連峰のビューポイントとして知られる。特に海に浮かぶ虻ケ島とその向こうに立ちはだかる雪を頂いた立山連峰の景色は息を呑む美しさで、誰もが写真に収めたくなる絶景ポイント。よく晴れた冬の朝にはシャッターチャンスを逃すまいと寒さに震えながらカメラを構える人の姿が見られる。