大阪府の島佃(つくだ)
佃
佃(つくだ)34.713272/135.441470
家康に助け船
住所/大阪府大阪市西淀川区佃面積/1.53km2周囲/5.8km標高/6m人口/13,938人(R2)・14,859人(H27)・15,817人(H22)国勢調査アクセス/阪神本線:千船駅・千船大橋・千北橋・神崎大橋・左門橋・辰巳橋・中出大橋・中島大橋
概要
西淀川区の北部、淀川水系の神崎川と左門殿川(さもんどがわ)に挟まれた中州の島。住宅や中小工場が密集するなかに高層マンションが並ぶ。
阪神本線、阪神なんば線、国道2号線、国道43号線、阪神高速3号線が島内を横切り、阪神本線の千船駅がある。
古くは田蓑島と呼ばれており、島内にある田蓑神社の由緒には、神功皇后が三韓征伐の帰途にこの地に立ち寄られ、海士から白魚を献上されたことが記されている。
徳川家康と佃は縁が深いようだ。明智光秀が織田信長に対して謀反を起こした本能寺の変(1582年)の時、手薄な状態で堺にいた家康は、信長の訃報を聞き岡崎城へ逃げ帰っている。途中、船がなく難儀していた家康を佃村の漁民たちが助け、白魚で持て成したと言われている。これが縁で、佃漁民は公儀の用を務めたり、江戸城に食糧を調達するようになった。後に、江戸鉄砲洲に百間四方の干潟が与えられ、1645年に佃村と大和田村の計34人が江戸に移住した。この地が現在の東京佃島となった。
江戸時代には漁業の無税特権が与えられ漁業が盛んだった。明治時代になると農業が盛んになり、昭和の時代に工業地帯となる。現在は工場跡地にマンションが建ち並ぶ場所も見られる。

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20/07/17---Copyright(C)日本の島へ行こう All rights reserved.