●間崎島(まさきじま)[
志摩諸島]
★夕凪に浮かぶ養殖いかだ
●住所/三重県志摩市志摩町和具
●面積/0.36km2
●周囲/7.4km
●標高/18.2m
●人口/69人(H27)・118人(H22)・157人(H17)・192人(H12)・225人(H7)国勢調査
●アクセス/[
志摩マリンレジャー]
和具港→間崎港(15分)/
賢島港→間崎港(10分)
概要
★英虞(あご)湾のほぼ中央、溺れ谷に取り残されたように浮かぶ複雑な地形の島。穏やかな海に養殖イカダが並び、夕陽に影を落とす島々は伊勢志摩を代表する景色のひとつ。
★志摩町片田の三蔵寺に残る古文書には、天文元年(1532)頃、矢納村(現在の和具)の農民4戸がこの島に移住したとの記録があり、これが定住の始まりだとされている。当時は戦国の世、野武士などの掠奪もあって、生活に困ったうえでの移住だった。
間崎島は真珠の島…明治時代半ば、御木本幸吉の英虞湾での養殖真珠の成功は、間崎島の風景にも大きな変化をもたらした。それまでのイワシ漁が養殖イカダにかわり、昭和の時代を迎える頃には需要も増え、間崎島は“真珠の島”、“宝石の島”と呼ばれ、昭和30年代にはラジオ、テレビ、電話の普及率が全国1位になるほどの景気だった。
生産量の推移…三重県の養殖真珠の生産量は昭和41年をピークに減少に転じ、昭和の終わりから平成の始めにかけて回復期があったがその後は再び減少傾向になり、現在は最盛期の1/10にまで落ち込み、さらには価格の下落など厳しい状態が続いている。
人口減少と高齢化…集落に並ぶ二階建ての大きな家々はかつての繁栄を思い起こさせるが、主を失った家も多い。間崎小学校は平成14年に休校、平成18年に閉校。子供の数は減り、65歳以上の高齢者が7割だという。
天真名井神社(あまのまないじんじゃ)…漁港の目の前にある神社。スサノオノミコト、応神天皇など12柱の神を祀る。明治40年建立。12月1日には大祭が催される。