京都府の島青島
青島
青島2
青島(あおしま)
舟屋の守り神
住所/京都府与謝郡伊根町字亀島小字青島面積/0.05km2/周囲/1.5km標高/50m人口/無人島アクセス/舞鶴から国道178号を北上(約50km、車で2時間)/伊根湾めぐり遊覧船[丹後海陸交通
概要
丹後半島の北東端には雫(しずく)がぶら下っているような亀島と呼ばれる半島があり、その内側にはびっしりと舟屋が並ぶ伊根湾がある。舟屋というのは海面に張り出すように造られた船庫(船のガレージ)のことで、1階は船揚場になっており、2階には居間があって民宿等を営業しているところもある。映画やテレビドラマの舞台にもなったことで全国的に知られる風景だ。
青島は伊根湾の入り口に浮かぶ小島で、島全体をシイなどの常緑樹が覆い、鬱蒼として蒼黒く見えることから青島と呼ばれるようになった。湾の奥からは一つの島にしか見えないが、ぐるっと周ってみると二つの島が重なっており、間に橋が架けられているのが分かる。
伊根湾は開口部が南を向いているため若狭湾内を時計回りに回遊してくる魚が入り込みやすく、それに加えて入り口に青島があることで抜け出しにくいという特徴がある。昔から魚が豊富で磯物だけではなく回遊魚も釣れる人気の釣り場だった。
かつての伊根湾は捕鯨で知られ、青島は鯨の島とも呼ばれていた。伊根町に残る「鯨永代帳」には明暦2(1656)年から昭和2(1927)年まで約350頭の捕鯨の記録が残されている。湾の特徴を活かして鯨を追い込み、青島の両側をたくさんの船で塞いで捕獲するという漁が行われ、青島では鯨の解体等が行われていたという。青島の頂上にある蛭子神社の参道脇には3つの古びた鯨の墓が残され、鯨の島だった証を静かに伝えている。
青島では毎年8月19日~20日に蛭子神社の祭「おべっさん」が催される。この時行われる「こばりあい」と呼ばれる船競争は、普段静かな伊根湾に鯨捕りの船が戻って来たかのようにわき返る。

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19/03/19---Copyright(C)日本の島へ行こう All rights reserved.