●蒼島(あおしま)
★ナタオレノキの北限
●住所/福井県小浜市加斗
●面積/0.02km2/
●周囲/0.8km
●標高/44m
●人口/無人島
●アクセス/加斗の海岸から約1km
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若狭マリンプラザマリーナ]
概要
★蒼島は福井県の南西部にある小浜湾に浮かぶ無人島で、加斗海岸の1kmほど沖合いに位置する。
★タブノキ、
スダジイ、
ナタオレノキ、
ムサシアブミ、
カラタチバナ等の暖帯性の常緑植物が生い茂り、一年中濃い緑に覆われていることから蒼島という名が付いた。なかでも九州や四国の暖かい地域が北限とされていたナタオレノキ(シマモクセイ、サツマモクセイ)が見つかったことで、この地域が新たな北限とされるなど珍しい植生から昭和26年には蒼島暖地性植物群落として国の天然記念物に指定されている。
★島の周囲はほとんどが岩場で、東側には波に削られてできた洞窟がある。南側には小さな鳥居があり、そこから参道の小道を登っていくと頂上付近に蒼島明神があり弁天様が祀られている。
★毎年7月15日にはこの弁天様の祭りが行われ、加斗の浜から神主や参拝者を乗せた船が出る。昔は美しい女性に対して弁天様が嫉妬をするというので女性は近づくことができなかったが、今ではそんな言い伝えも無くなり誰でも参拝できるようになった。普段は釣り人やカヤックを楽しむ人が近づくくらいで島に上陸する人はほとんどいない。