北海道の島ユルリ島・モユルリ島
ユルリ・モユルリ島
ユルリ島図
ユルリ島(ゆるりとう)
野生馬の楽園
住所/北海道根室市昆布盛
面積/1.97km2周囲/7.0km標高/42.2m人口/無人島
アクセス/[JR根室線]JR根室駅→昆布盛駅(16分)
※島内は鳥獣保護区域につき立ち入るには許可が必要。
概要
東京からユルリ島を見に行くには、羽田から根室中標津空港へ1時間半、さらにそこからバスで根室へ1時間半、根室から昆布盛までJR根室本線で16分、連絡の時間など考慮して5~6時間かかる。
根室半島の太平洋側にある昆布盛の漁港から約3kmの沖合いに浮かぶ平坦な島。
昭和50年頃までは昆布漁が行なわれる夏の間だけ島に定住する、いわゆる季節定住の人達がいた。今では人の姿を見ることは少なくなったが、かつて昆布を荷揚げするために飼われていた馬が野生化して繁殖、島中を駆け巡っている。
島の周囲は断崖で北方系の海鳥の営巣地になっており、昭和38年には北海道天然記念物に指定されている。海鳥の中には絶滅危惧種のケイマフリやエトピリカなどの姿も見られる。
植物は海洋性の高山植物が茂っているが、中央の湿原にはチャミズゴケやワタスゲなどが群生している。「日本の重要湿地500」に選定。
島名はアイヌ語の「ウリリ・モシリ(鵜の島)」から来ているが、北方領土の歯舞群島にも同じ由来の勇留島(ゆりとう)がある。間違えやすいが、勇留島はユルリ島の5倍ほどの面積がある。
モユルリ島(もゆるりとう)
どこからともなく現れた鹿
住所/北海道根室市昆布盛
面積/0.3km2周囲/3.0km標高/37m人口/無人島
アクセス/[JR根室線]JR根室駅→昆布盛駅(16分)
※島内は鳥獣保護区域につき立ち入るには許可が必要。
概要
ユルリ島から北へ400m。モユルリというのは小さなユルリという意味。もともとは二つの島で「ウリリ・モシリ(鵜の島)」だったが、いつの間にかモユルリといわれるようになった。
ユルリ島と同じく海鳥がたくさん繁殖。道指定天然記念物。
モユルリ島は高山性植物やクマ笹などが生い茂る島。海鳥以外はこれといった大型動物は見られない。
2001年8月の北海道新聞にモユルリ島に1頭のエゾジカ確認の記事。近くの漁師も驚いていたということだが、3km以上もあるユルリ海峡を泳いで渡ったか、海が氷結している冬の間に渡ったのか謎だという。

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