千葉県の島浮島
浮島
浮島(うきしま)
料理の祖神(磐鹿六雁命)を祀る島
住所/千葉県安房郡鋸南町(きょなんまち)下佐久間
面積/0.02km2/周囲/0.79km標高/50.1m
人口/無人島
アクセス/最寄駅はJR内房線・安房勝山駅
(島に渡れるのは7月の浮島神社大祭の時だけ)
概要
東京から電車で約2時間、“地獄のぞき”で有名な鋸山を過ぎると南房総の玄関口・鋸南町へ至る。浮島は鋸南町の南に位置する勝山漁港の1kmほど沖に浮かぶ無人島で、浦賀水道を隔てて三浦半島や遠くに富士山を望むことができる。
島頂部はタブノキなどの照葉樹やササ竹の群生が覆い、周囲の切り立つ断崖は海に浮かぶ要塞のようだ。また、南側には大ボッケ、小ボッケという岩礁が連なり、茜色に染まる夕景に影を落とす浮島のシルエットにアクセントを与えている。
頂上付近には景行天皇、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、弟橘姫(オトタチバナヒメ)、磐鹿六雁命(イワカムツカリノミコト)を祀る浮島神社がある。
『日本書紀』には景行天皇が亡き息子・日本武尊を想い、彼が征圧した東国の地を巡幸する話が記されているが、その時天皇が浮島に立ち寄り、磐鹿六雁命が献上した白蛤と堅魚(鰹)の膾(なます)料理を賞賛したという話が残されている。また日本武尊が東征の折、この海で嵐に遭遇し行く手を阻まれた際に、后である弟橘姫が身を投じて嵐を鎮めたという伝説もあって、この地に縁のある神々として浮島神社の祭神に祀られたものだ。
個人所有の島ということで普段は関係者以外の立ち入りが制限されているが、毎年7月に催される「勝山地区祭礼」の時には港から船が出され、一般客の島への上陸が許可されている。一見上陸は難しそうだが島の南東側に船着場があり、浮島神社へ通じる細い道が頂上へと続いている。

関連リンク

鋸南町

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19/06/08---Copyright(C)日本の島へ行こう All rights reserved.