千葉県の島第二海堡
第二海堡
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第二海堡(だいにかいほorかいほう)
東京湾に浮かぶブーメラン
住所/千葉県館山市富士見
面積/0.04km2/周囲/約1km標高/13.1m
人口/無人島
アクセス/JR内房線青堀駅→富津公園行バス終点
(青堀駅から富津岬まで約7km)※海堡への上陸は禁止
概要
第二海堡は富津岬の西約3.5kmの海上に位置する人工島で、東京湾防備のために造られた3つの海堡のうちの一つ。
明治政府は外敵から首都東京を守るために東京湾周辺に軍事施設の建設を始めた。いわゆる東京湾要塞というもので、特に浦賀水道は防備の要として位置づけられ、両岸のみならず洋上にも第一、第二、第三と3つの海堡を築いている。
第二海堡は明治22年(1889)から大正3年(1914)にかけて、埋め立てから砲台設置まで25年もの歳月を費やし、当時としては世界最大級の海上要塞を築き上げた。しかし、大正12年の関東大震災で甚大な被害を受け、その後大砲も撤去され要塞としての役目を終えた。
長い間機能を失ったままになっていた海堡だが、太平洋戦争も終盤になり東京空襲が現実的なものになってくると、第二海堡にも対空砲や防潜網が設置され敵を迎え撃つ準備がなされたが、程なく終戦を向かえ、施設も撤去され再び廃墟の島としての道を辿った。
役目を失った第二海堡だが、昭和37年に海上保安庁の管理下に置かれ、島の中央に灯台や信号灯などが設置されたり、海上災害防止センターの消化訓練施設として利用されるなど活用が見出されている。
2005年6月までは横浜市の野島公園から民間の渡船が釣り人や廃墟見物の客を乗せて往復していた。その後、安全上の理由から上陸は禁止されていたが、2018年に国土交通省や富津市、横須賀市などでつくる「第二海堡上陸ツーリズム推進協議会」が発足し、19年から上陸ツアーなどが企画されている。

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