千葉県の島第一海堡
第一海堡
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第一海堡(だいいちかいほorかいほう)
浦賀水道に並んだ人工島
住所/千葉県館山市富士見
面積/0.06km2/周囲/約1km標高/14m
人口/無人島
アクセス/JR内房線青堀駅→富津公園行バス終点
(青堀駅から富津岬まで約7km)※海堡への上陸は禁止
概要
海堡(かいほう・かいほ)とは「海岸防備のために、要港の入り口や海中に築造した砲台や砦」(大辞泉)とある。日本では富津岬から横須賀の猿島の間に第一海堡、第二海堡、第三海堡と3つの海堡が造られた。
幕末に諸外国の圧力によって開国を強いられた日本は、明治期になると東京湾の防備に力を注いだ。いわゆる東京湾要塞と呼ばれるもので、浦賀水道周辺に砲台や海堡を築き、東京湾への敵艦侵入を防ぐというものだった。
第一海堡は富津岬の先端から西へ約1.2kmの海上を埋め立てて造られたもので、明治14年8月に着工し、9年後の明治23年12月に完成した。当初は面積が0.023km2と今より小さなものだったが、関東大震災で海底が隆起したことにより周りに砂が溜まり大きくなった。衛星写真を見るとうなぎの尻尾のように砂州がくねくねと伸びて一時期は富津岬と完全に繋がっていたこともあるようだ。
島内には砲台やサーチライト(探照灯)等の軍事設備が配置され、日清・日露の両戦時下おいても東京湾警備に存在感を示している。その後大正12年の関東大震災で第二、第三海堡は使用不能の被害を受けたが、第一海堡は比較的被害が少なく、太平洋戦争までその役目を全うした。
敗戦により砲台など主要部分が米軍によって破壊され要塞としての機能を失い、現在は廃墟の人工島として存在している。また、周辺は釣のポイントとして知られているが、海堡は国の管理下に置かれ立ち入りは禁止されている。

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