●大魚島(おおよしま)
★ヒバがお土産
●住所/青森県下北郡佐井村
●面積/約0.0006km2
●周囲/0.07km
●標高/約10m
●人口/無人島(岩礁)
●アクセス/佐井漁港or磯谷漁港から漁船
【船】[
シィライン]青森港→佐井港(2時間20分)/[
津軽海峡フェリー]函館港→大間港(1時間40分)→南へ車で15kmほどで佐井村/【バス:
下北交通】下北駅→大間経由→佐井村(2時間14分)/【車】むつ市街地→恐山街道(県道4号)→あすなろライン(県道284号)→佐井村(約3時間、冬場は不通)/むつ市街地→国道338号20km南下→かもしかライン(県道46号)→佐井村(約2時間半、冬場は不通)
概要
★大魚島は下北半島の西海岸、佐井村役場から南へ4kmほど下った磯谷の沖合い約1.5kmにある小島(岩礁)。下北の鉄道は半島のくびれの大湊駅が終点で、そこから佐井村へ行くには北部ルートを辿るバスで2時間20分、車でも2時間近くかかる。そして、佐井港から出ている仏ヶ浦見学の遊覧船に乗れば小さく大魚島を見ることができる。
★佐井村の海岸線は「仏ヶ浦」や「願掛岩」など奇岩の景勝地だが、この大魚島も義経と弁慶が腰を掛けて休息したという腰掛岩伝説がある。その岩を牛の背中に乗せて運び下ろしたのが大魚島だと言うもので、沖にポツンと浮かぶ奇岩は存在感があり、何か物語が必要だったのだろう。今では標高10mほどの岩島に白い大魚島灯台が聳え、昭和35年の初点灯以来周辺を行き交う船の目印になっている。
★ちなみに、地元ではイシナギという魚のことを大魚(およ)と呼び、昔この辺りでたくさん獲れていたことからそれが島名になったという話がある。資料によっては「およじま」「おおじま」などと表記されているものもある。
★佐井村は海岸まで山が迫り、昔から海産物というよりヒバ(ヒノキ科)の産地として知られていた。江戸時代にはヒバの積み出し港として賑わった。現在でもヒバ油を使用した「ひば石鹸」などの加工品が特産だ。