●蕪島(かぶしま)
★ウミネコの繁殖地
●住所/青森県八戸市大字鮫町
●面積/0.017km2
●周囲/0.8km
●標高/16.5m
●人口/無人島
●アクセス/JR八戸線「鮫駅」から徒歩10分
概要
★JR八戸線の鮫駅から1kmほど北へ向かった所に日本でも有数のウミネコの繁殖地「蕪島」がある。昔は海に囲まれた離島だったが、大正8年に橋が架けられ、昭和17年から18年にかけて当時の海軍が施設建設のために埋め立てたことで現在のような陸続きとなった。
★ウミネコは日本の沿岸部ではよく見られる鳥で、繁殖地として国の天然記念物に指定されている所が5箇所ほどある。なかでも蕪島は島根県の経島(ふみしま)とともに日本で最初に指定を受けた(大正11年)。しかも一般の人が間近にウミネコの営巣の様子を見ることができるというのはかなり珍しいことのようだ。蕪島にウミネコの数が最も増えるのは産卵が始まる5月前後で、その数3万羽とも言われ、ヒナが巣立ちを始める8月頃には次第に数を減らす。
★赤い鳥居をくぐり、参道の階段を登ると頂上には蕪嶋(厳島)神社がある。創建は永仁4年(1296)、祭神は水の神様である市杵嶋姫命(イチキシマヒメミコト)。大漁と安全、商売繁盛や安産にも御利益があり、島を3周してお参りをすると更に運気が開けると言われている。また、漁師にとってウミネコは魚の居場所を教えてくれる神聖な鳥として昔から大切にされてきた。蕪島では糞の被害を受けることもしばしばだが、繁殖期に糞を付けられると運気が上がるということで縁起が良いこととされ、神社から運気向上の証明書も貰うことができる。