●雄島(おしま)
★花火の島
●住所/秋田県山本郡八峰町(はっぽうちょう)八森中浜雄嶋
●面積/0.01km2
●周囲/0.38km
●標高/13m
●人口/無人島
●アクセス/JR五能線
八森駅から徒歩10分/
秋北バス[能代~岩館線]
概要
★八峰町は秋田県の北西端に位置する青森県との県境の町で、平成18年3月27日に峰浜村と八森町の合併により誕生した。峰浜村は農業や林業を中心とした村、八森町は秋田音頭に名物と唄われるハタハタ漁が盛んな漁業の町、そして江戸時代の寛永年間(1624~1643)に八森銀山、明治21年には椿銀山が開かれ、後に銀鉱石が枯渇してからも発盛(はっせい)精錬所で銅などの精錬が行われる活気のある町だった。しかし、時代の流れとともに精錬所は衰退を見せ昭和44年には操業停止に至り、その後平成2年には町のシンボルにもなっていた煙突も倒され、その歴史に幕を下ろした。
★JR五能線の八森駅を出て海岸に向かうと波間にポツンと浮かぶ雄島が見える。海岸から200mほど沖にある小さな島だが、他に島らしい島も見当たらないのですぐに分かる。2つの山の頂には豊漁と安全を祈願して恵比寿様と弁天様が祀られ、岩場に走る2本の大きな窪みは弁慶が引いた車の轍(わだち)跡だという伝説も残されている。
★普段は人影もまばらな大森の海岸だが、毎年8月15日には雄島を打ち上げ場所とする雄島花火大会が開催され海岸には多くの人が集まる。昭和62年に第一回が開催されてから回を重ね、町の恒例行事として地元の人には無くてはならないものになっている。
★八森は「ハタハタ漁」、「銀山」、「精錬所」といろいろな顔を見せてきたが、近年では世界自然遺産・白神山地の南の玄関口として知名度を上げている。