鹿児島県の島大隅諸島種子島
種子島
種子島地図
種子島(たねがしま)大隅諸島
鉄砲からロケット
住所/鹿児島県西之表市、熊毛郡中種子町、南種子町
面積/445.05km2周囲/169.6km標高/206.6m人口/27,692人(R2)・29,847人(H27)・31,854人(H22)・34,128人(H17)・35,695人(H12)・37,271人(H7)国勢調査
アクセス/
【船】高速船トッピー(種子島・屋久島に運航・予約)
鹿児島港→西之表港(1時間35分)/屋久島・安房港→西之表港(50分)/ 屋久島・宮之浦港→西之表港(45分)
【フェリー】鹿児島港→西之表港(4時間)
【飛行機:JAL日本エアコミューター
大阪伊丹空港→種子島空港(1時間30分)※季節便あるいは臨時便
概要
1543年(天文12年)9月23日(旧暦8月25日)、種子島の南端 門倉岬に一隻の中国船が上陸、乗船していたポルトガル人によって鉄砲(火縄銃)が伝えられた。これは1606年、当時の領主 種子島久時の命により編纂された「鉄炮記」に記されているもので、初めて日本に鉄砲が伝えられた、いわゆる“鉄砲伝来”として教科書に載っている出来事だ。これが最初に日本に伝わった鉄砲かどうかは諸説あるようだが、種子島に伝わった鉄砲(火縄銃)がその後日本でも製造されるようになり、戦国の乱世の中でまたたく間に広がっていった。武田勝頼の騎馬隊を織田信長の鉄砲隊が打ち破り、それまでの戦(いくさ)の形を変え、天下布武の実現に貢献したことは知られるところだ。
種子島の面積はお隣の屋久島より少し小さく、地形は平坦で縦長な形をしている。幅は狭いところで5kmほどだが、南北に57kmもあり、まさにロケットのような形をしている。日本の宇宙への入り口「種子島宇宙センター」があり、1969年(昭和44年)の設立以来数々の衛星が打ち上げられてきた。種子島の南東端の海岸に面した発射施設は、サンゴ礁の海や緑に囲まれた「世界一美しいロケット基地」とも言われている。打ち上げやエンジン燃焼試験の当日以外は、無料で施設内の見学ができるということなので、ぜひ一度は訪れてみたい所だ。鉄砲伝来の地から僅か数キロの所に科学の最先端のロケット基地があるというのも何か因縁めいたものがありそうで面白い。
西之表港から南へ車で10分ほど行った所に「日本甘藷栽培初地の碑」が建てられている。甘藷(かんしょ)とはサツマイモのことで、地域によっては唐イモとか琉球イモとか言われたりもする。もともとは南米ペルーが原産のようだが、それが東南アジアに伝わり中国を経て沖縄、九州、本州へと広まっていったものだ。明(中国)から琉球王国(沖縄)へ伝わったのが1604年。琉球王国から種子島に伝わり栽培が始められたのが1698年のことだと言われている。しかし1615年に三浦按針(ウィリアム・アダムス)が長崎県の平戸に苗を持ち帰り栽培したという話もある。ちなみに、青木昆陽が関東でサツマイモの栽培に成功したのは1735年のこと。
種子島の特産は、紫芋、安納芋、黒糖、サヤエンドウなどの農作物。トビウオやキビナゴ、トコブシなどの魚介類。鉄砲伝来の時も活躍したと言われる伝統鍛冶が造る種子鋏(たねばさみ)や種子包丁。固くて丈夫な陶器(種子島焼)。
『「昔ながらの黒糖づくり(pdf)」「種子島に伝わる郷土芸能(pdf)」』「島の宝100景」。

関連リンク

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