山口県の島周防大島諸島屋代島
屋代島 屋代島
屋代島
屋代島(やしろじま)周防大島諸島
ミカンと観光の島
住所/山口県大島郡周防大島町
面積/128.31km2周囲/約160km標高/684.7m
人口/14,473人(R2)・16,825(H27)・18,682(H22)・20,973人(H17)・22,384人(H12)・24,043人(H7)国勢調査
アクセス/【バス】JR大畠駅からバス[防長バス
【高速船】岩国・新港→伊保田港(42分)
概要
屋代島は熊毛半島の東側に横たわる島。瀬戸内海では淡路島、小豆島に次いで3番目に大きい面積を有している。古事記の国産みにも「大島」として登場し古くから存在感を示していた。この地域では単に大島と呼んだり、また全国的には周防大島と呼ぶことが多い。
<西部>
大島大橋
屋代島と本土の柳井市を結ぶ大島大橋(全長1,020m)は昭和51年に開通。それまでは大畠と小松港の間を潮流に流されながら定期船が運航していた。
大橋の袂にある瀬戸公園は般若姫伝説がある大多満根(おおたまね)神社の境内にあり、大畠瀬戸や大島大橋の絶景ポイントとして人気。春には桜の名所としてにぎわう。標高263mの飯の山の頂上には高さ14mの展望台があり、絶景が楽しめる。
西長寺日見大仏
西長寺・日見の大仏…平安時代の作とされる木造阿弥陀如来坐像。高さ2.82mで県内最大。国指定重要文化財。
文珠堂…文殊山の中腹にある弘法大師建立と伝わるお堂。進級・進学にご利益あり。
松尾寺(しょうびじ)…承平6年(936)の創建と伝わり島内最古の寺。安置されている木造ニ天王像は県指定重要文化財。
屋代ダム公園…桜の名所。野外ステージやイベント広場がある。大島歴史民俗資料館…農業用具、魚介類採取具や製塩用具の展示。小松港の北側。
日本ハワイ移民資料館
周防大島諸島は明治から大正にかけて多くの海外移民を出した。「日本ハワイ移民資料館」は、サンフランシスコ移民で成功を収めた福元長右衛門邸を利用したもので、特に多かったハワイ移民の歴史や資料が展示されている。
<北部>
茂兵衛堂
茂兵衛堂…中司(中務)茂兵衛は弘化4年(1847)に屋代島椋野の庄屋に生まれ、19歳の時に家を出て四国に渡った。以来、四国八十八箇所霊場を280回巡拝し続け、生き仏として崇められた。大正11年3月に巡礼の途中で亡くなっている。享年76歳。昭和58年4月に仏像の開眼法要が行われた。延命の滝…落差20m以上という屋代島最大の滝。長浦スポーツ海浜スクエア…総合スポーツ施設。
ビー玉海岸海水浴場…ビー玉のように透き通った海をイメージして名付けられた人工海浜公園。庄地古墳群…7世紀のものとされる古墳群。明治百年記念公園…慶応2年(1866)の四境戦争(第二次長州戦争)の戦闘跡地。久賀の石風呂…文治2年(1186)に造られたものとされる西日本最古の風呂。国指定重要有形民俗文化財。現代のサウナのようなもので昭和初期まで使われていたようです。嫁いらず観音…33体並ぶ石仏の1体。拝めば嫁の手を煩わせずに老後を過ごせるというもの。下着をお供えした後、身に付けると下の世話の苦労が無くなると言われている。
久賀引山太鼓
平安時代中期に久賀の八田(やはた)八幡宮に奉納されたのが始まりと伝わる久賀引山太鼓。毎年9月中旬に催される秋祭りでは収穫と豊漁を祝って太鼓を打ち鳴らし山車が町内を練り歩く。国土交通省が定める「島の宝100景」に『久賀引山太鼓』で選ばれた。
<中部>
崇山(だけさん)…標高619m。別名「大島富士」と呼ばれ、頂上には展望台とハングライダー基地がある。
帯石観音
帯石観音…崇山の中腹にある観音堂。御神体は高さ8m、周囲27mの2本の筋が入った巨石で、石面に弘法大師が書いたとされる「南無阿弥陀仏」の文字がある。2本の筋が岩田帯を連想させることから安産祈願に訪れる人が絶えない。
藤井彦右衛門翁頌徳碑…大島ミカンの先駆者・藤井彦右衛門の像。日前(ひくま)港にある。白鳥が浜…白砂のきれいな海岸。白鳥八幡宮・土居神社・恵比須神社の三社がある。立岩…高さ40mの安山岩の立岩。お堂には馬頭観音が祀られている。竜崎温泉潮風の湯…泉質:塩化物強塩温泉、うす茶色の湯。入浴料金:大人700円。温水プール有。近くに陶芸の館、遊歩道、資料館などがある。橘ウインドパーク…パラグライダー、ハングライダーの練習用スロープがあり、食堂、宿泊施設も備えたスカイスポーツ愛好家の拠点。
<東部>
白木山…標高374m。頂上からは瀬戸内海の絶景が望める。東端の山は大見山で標高336.69m。
片添ケ浜オートキャンプ場
片添ケ浜(かたぞえがはま)…海水浴場は島内最大のもので、白い砂浜と透明度の高い海が迎えてくれる。温泉施設やオートキャンプ場、テニスコート、リゾートホテルもあり人気。
厨子ケ浜海水浴場…長い砂浜と長閑な景色。屋代島東端の青少年旅行村内の海水浴場。キャンプ場やケビン(簡易宿泊所)11棟などが整備されている。
陸奥記念館
陸奥記念公園…戦艦「陸奥」は昭和18年6月8日、主砲火薬庫が原因不明の爆発を起こし柱島と屋代島の中間海域で沈没、1,121名の犠牲者を出した。記念公園は犠牲者の慰霊のために造られ、館内には遺品や引き上げられた艦の一部が展示してある。園内には「なぎさ水族館」、近くには海水浴場やキャンプ場がある。
情の瀬戸…屋代島最東端と情島の間の瀬戸。潮の流れが速く、鯛やスズキ、ハマチなどの高級魚の宝庫。
シーボルト上陸記念碑…日本に西洋医学を伝えたシーボルトは、文政9年(1826)3月4日に屋代島の牛ヶ首に上陸し、周辺の自然を調査研究している。これを記念して碑が建てられたもの。村上武吉永眠の地碑…村上武吉は能島村上水軍の当主。毛利氏に加勢し瀬戸内海で水軍として勢力を増したが、後に豊臣秀吉の海賊停止令などで衰退し、慶長9年(1604)に屋代島で没した。
地家室の石風呂
地家室の石風呂…地家室(じかむろ)というのは地名のことで、そこにある洞窟風呂。造られたのは江戸時代の初期の頃だと言われているが、現在でも時々開放されて使用されている。青木周弼・研蔵生誕の地…享和3年(1803)に屋代島の和田村で生まれ、幕末には江戸で蘭学医、御殿医として活躍した。五条の千本桜…地家室、五条、片添ケ浜まで県道60号線沿いおよそ5km続く桜道。
道の駅サザンセトとうわ農村交流伝承館(服部屋敷)…屋代島から四国へと出稼ぎに出た長州大工。神社や仏閣に見事な細工を残した。服部屋敷はその技術の高さが随所に見られる建物。周防大島文化交流センター…宮本常一は屋代島の東和町(現周防大島町)出身で日本を代表する民俗学者であり離島振興に寄与した人物。当センターには彼の業績を紹介する常設展示があり、また屋代島東部の生産用具などの展示がある。
星野哲郎記念館…数々のヒット曲を出した作詞家・星野哲郎はこの島の東和町出身。

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