●竹ケ島(たけがしま)[
宇和海諸島]
★真珠の島
●住所/愛媛県宇和島市津島町
●面積/0.50km2
●周囲/3.0km
●標高/171.8m
●人口/12人(R2)・23人(H27)・48人(H22)・58人(H17)・71人(H12)・99人(H7)国勢調査
●アクセス/定期船は無く北灘湾の港からチャーター船で15分
概要
★愛媛県の宇和海には2つの竹ケ島がある。
日振島の北側にある無人島と津島町沖にあるこの有人島。
★津島町柏崎の西南西2.5kmに浮かぶ竹ケ島は、北東側にエイの尻尾のように高島という無人島が繋がるいびつな菱形をしている。標高172m、東側の入り江に港と集落がある。
★元禄13年(1700)、宇和島の大庄屋・赤松家によって開拓の手が入れられ、藩の保護のもとにイワシ網漁が発展をみせた。今に残る旧家は日振島からの分家、あるいは淡路島からの移住によるもので、安定した漁場を求めての移住だった。
★明治、大正、昭和と25戸から30戸ほどの世帯数で推移している。山の斜面には段々畑が広がり、磯では女性が岩海苔採り、男は船で漁に出かける、半農半漁の生活。山には島名の由来でもある竹が生い茂り、串や煙草のパイプにするために大阪から商人が買い付けに来ていたこともある。
★昭和38年には真珠母貝(あこや貝)の養殖が始められ、真珠好況のもとに島内のほとんどの世帯が真珠関連産業に従事するようになる。しかし、平成8年のウィルス感染症によるアコヤガイの大量死や需要の減少でひと頃の勢いをなくしている。
★島の周辺は好漁場が多く、磯釣りや船釣りには最適。灯台の辺りはダイビングスポット。