東京都の島小笠原諸島西之島(にしのしま)
西之島
2013_12_13
2013/12/13。新島はかなり大きくなる。周辺海域の変色も見られ、噴火活動が続いていることが分かる。
2013_12_26
2013/12/26。12月24日から26日にかけて旧島と繋がる。島の形からスヌーピー島と話題になる。
2014_01_12
2014/01/12。新島は少し大きくなり、旧島と同じぐらいの面積になる。
2014_02_28
2014/02/28。くびれも無くなり、旧島を呑み込む勢いで拡大。
写真は海上保安庁より
西之島地図
西之島(にしのしま)小笠原諸島
海底火山の火口
住所/東京都小笠原村[小笠原支庁]
面積/0.296km2周囲/約4km標高/160m人口/無人島
アクセス/チャーター船
概要
海底火山
西之島は東京の南約1,000km、小笠原諸島の父島から西北西へ約130kmに位置する無人島。高さが4,000mほどある海底火山の頂上が僅かに海面に表れたもので、波による侵食や火山の噴火により形を変えた。
200kmほど南にある火山列島(北硫黄島、硫黄島、南硫黄島)に連なる火山島だと考えられているが、噴火の確かな記録も無く近年まであまり注目されることはなかった。しかし、1973年から74年にかけての火山活動で新たに陸地が形成されたことでマスコミにも取り上げられ「新島ブーム」と話題になった。その後、西之島新島と名付けらた部分は旧島と繋がり、周囲2.5kmほどの平坦な一つの島となり、ヒルガオやスベリヒユなど数種類の植物やカツオドリなどの海鳥が繁殖する地となった。
新噴火
また、2013年11月20日に南東約500m付近で噴火が起こり、200×400m程の小島が形成された。その後の状況によってこの陸地が残るかどうかはこの時点では不明。プレート移動や地震との関連も含めて観測が続けられた。
歴史
1543年(天文12年)…スペイン船サン・ファン号が火山列島を発見した後、進路を北東に向け航行中に噴火する島(岩)を発見したという記録があり、もしこれが西之島であれば最初の発見ということになる。サン・フアン島?
1702年(元禄15年)…スペイン船ロザリオ号が発見、“ロザリオ島”と命名。
1709年(宝永6年)…スペイン船ビゴナ号が“ロザリオ島”を確認。
1801年(享和元年)…イギリス軍艦ノーチラス号が発見、“ディスアポイントメント島(失望の島)”と命名。
1813年(文化10年)…スペイン船フィデリダッド号が発見。
小笠原島周辺に出没する米・英の捕鯨船の間で“インビジブル島(見えざる島)”と呼ばれたり、また新たに命名されたりもした。
1837年(天保8年)…イギリス軍艦ラリー号が確認。
1854年(嘉永6年)…黒船来航で知られるアメリカ軍艦サスケハナ号、サラトガ号が測量を行う。
1875年(明治8年)~1900年頃…グアノ(鳥糞)採取のため島に渡る日本人がいた。
1904年(明治37年)…それまで“ロザリオ島”と呼ばれていたものを、領土意識からか“西之島”と改められた。
1911年(明治44年)…日本軍艦松江(しょうこう)が測量を行い火山島であることを確認。翌年発行の海図に“西之島”と記す。
1928年(昭和3年)…父島と母島を結ぶ定期船「母島丸」が難破、西之島へ漂着。鳥の卵や草を食べて生き延び1週間後に救助される。
1937年(昭和12年)…カツオ漁船が西之島付近の海底から泡の噴出を確認。火山活動?
1972年(昭和47年)…西之島付近の海底調査実施中、東岸の海底で濁りを確認。火山活動?
1973年(昭和48年)…4月、上空から海面変色を確認。5月30日、西之島の東方600mで海底火山の噴火。9月11日、新島が出現、12月21日に西之島新島と命名。
1974年(昭和49年)6月…新島と旧島が繋がっていることを確認。
1982年(昭和57年)…湾に砂礫が溜まり小さい湖を残して四角い島となっていることを確認。
2013年(平成25年)11月20日…西之島の南南東約500m付近で噴火を確認。200×400mの新島出現。12月2日、当初の2.5倍(約4万m2)に拡大しているのを確認。12月25日、新島が西之島とつながり、スヌーピー島と話題になる。
2014年(平成26年)5月22日…新噴火から半年、いまなお白い煙が立ち上る西之島。面積は噴火以前の約4倍、東京ドームの約18倍にまで広がる。
2015年(平成27年)2月24日…海上保安庁は、噴火活動が続く小笠原諸島・西之島が、東京ドーム52個分に当たる約2.46平方キロに拡大したと発表。

関連リンク

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