●青ヶ島(あおがしま)[
伊豆諸島]
★“ひんぎゃ”のある島
●住所/東京都青ヶ島村
●面積/5.97km2
●周囲/9.4km
●標高/423m
●人口/169人(R2)・178人(H27)・201人(H22)・214人(H17)・203人(H12)・237人(H7)国勢調査
●アクセス/[
伊豆諸島開発][
東邦航空]
【船:環住丸】
八丈島→青ヶ島・三宝港(2時間30分)
【
愛らんどシャトル】
八丈島空港→
青ヶ島ヘリポート(20分)
概要
★東京から360km、八丈島から南へ70km、青ヶ島は伊豆諸島の有人島の中では一番南にある断崖絶壁の孤島、火山島。
★海底から聳える火山の上部が海面に現れたもので、頂上はきれいな二重式カルデラ。大凸部標高423m、周囲は断崖。
★噴火の記録は、安永9(1780)年、天明元(1781)年、天明3(1783)年、天明5(1785)年と続き、なかでも天明5年の噴火は島を無人島にしてしまうほどの大噴火で、「天明の別れ」と言われている。島民334人の内202人は八丈島へ避難したが、逃げ遅れた132人は噴火の犠牲になった。以後40年もの間無人の状態が続いたが、佐々木次郎太夫という人の尽力により、1824年には全員帰島が達成されている。八丈島との定期船には「環住丸(かんじゅうまる)」という船名が付けられたが、「還住」という言葉には、噴火で島を追われた人達が帰島の念を忘れずに、半世紀を経てその夢を実現させた不屈の精神が込められている。この言葉は柳田國男が昭和8年に月刊誌『嶋』に掲載した『青ヶ島還住記』に由来しているもので、青ヶ島には不可欠な言葉になっている。
見どころ
大凸部…青ヶ島で一番高いところは外輪山の北西部にある大凸部(おおとんぶ)と呼ばれるところで、標高423m。ここからは360度見渡す限りの大海原、島の集落、そして丸山と呼ばれるプリンのような内輪山など青ヶ島の全容が見れる場所。
丸山…外輪山から眺める丸山(内輪山)は小さい富士山のようで、オフジサンとも言われ島のシンボル。また、裾野に椿が帯状に植えられているため、縦じまの入ったプリンのようでもあり、愛らしさも感じられるが、ここは天明の大噴火の旧火口がある場所だ。
ふれあいサウナ…青ヶ島の特産に「ひんぎゃの塩」というミネラルたっぷりの天然塩がある。その“ひんぎゃ”というのは「噴気孔のある場所」という意味で、青ヶ島には火山島らしく、いくつもの“ひんぎゃ”がある。島の住人は昔から噴き出す水蒸気を利用してサウナのように使っていたが、平成4年に村営の「ふれあいサウナ」というきれいな施設が出来た。
特産
青酎(あおちゅう)…島特産のイモ焼酎。
ひんぎゃの塩…ミネラルたっぷり天然塩。パッションフルーツや黒毛和牛。
関連リンク
青ヶ島村/青ヶ島ニュース