静岡県の島淡島
淡島
淡島と富士山
淡島(あわしま)
高級ホテルとマリンパーク
住所/静岡県沼津市内浦重寺(うちうらしげでら)
面積/0.18km2周囲/2.5km標高/137m人口/0人(住民登録無し)
アクセス/JR沼津駅→(車20分)淡島マリンパーク前→(渡船3分)淡島
概要
淡島は伊豆半島の付根、沼津市に属する島。鬱蒼と植物が茂り、70種類を超す野鳥や昆虫が棲む。
島内からは弥生式土器が見つかるなど古代人が痕跡を残しているが、定住の記録は戦後の一時期だけで、無人島の歴史が長い。
相模湾、富士山、無人島。この立地に開発の手を加えたのは東京相和銀行の会長・長田庄一だった。長田は類稀な経営手腕を発揮し、銀行だけでなく多くの関連企業を立ち上げ、その一環として淡島の開発にも着手した。「あわしまマリンパーク(当時、淡島海洋公園)」が開園したのは、日本経済がバブルへの階段に足を踏み出そうとした1984年のことだった。水族館をメインにプールやレストラン、お土産屋などが並び、富士山を見ながら島へ渡れる海上ロープウェイ(09年より休止)が話題を呼んだ。
そして、バブルが崩壊を始めた1991年に「淡島ホテル」が開業。島の北側に建てられたホテルは全室オーシャンビューのスウィートルームで、天気のいい日には名画にも勝る富士山の絶景が望め、館内には高級な絵画、贅沢な部屋と行き届いたサービス、12歳未満の子供は入館できないという、まさにバブルの象徴とも言える大人の超高級リゾートホテルだった。
1999年、東京相和銀行は破綻し、その後不正増資疑惑事件で有罪判決を受けた長田庄一は2010年2月15日に87歳で亡くなった。戦後のどさくさから一つの時代を築いた男の最期は寂しいものだったが、残したものも多い。
かつて会員制だった「淡島ホテル」は一般客にも開放され少し敷居が低くったが、富士山を望むオーシャンビューと豪華さは健在で、全国にリピーターを持つ有名ホテルだ。そして、「あわしまマリンパーク」はアシカやイルカと会える無人島の水族館として家族連れに人気のスポット。

関連リンク

沼津市あわしまマリンパーク

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