岩手県の島珊琥島
珊琥島
珊琥島(さんごじま)
アカマツ林の名勝地
住所/岩手県大船渡市赤崎町
面積/0.02km2周囲/0.9km標高/25m人口/無人島
アクセス/JR大船渡線「下船渡駅」の目の前
概要
珊琥島は三陸海岸の中でもひときわ深い入り江の大船渡湾のほぼ中央に位置する無人島。北端と南端の灯台が行き交う船の安全を見守っている。緩やかな稜線をアカマツ林が覆い、その様子が珊瑚の樹林を思わせ、また秋にはカエデなどの紅葉が琥珀色に輝やくことから名が付いたといわれている。昭和18年には景観の美しさから国の名勝指定を受けている。
明治期に火薬の輸入で財を成した実業家・渋谷嘉助の私有地だったが、大正時代に大船渡村と赤崎村に共同公園として寄付され、整備が進められたことで多くの行楽客が訪れる島となっている。しかし、1960年(昭和35年)のチリ地震津波の影響で島を訪れる人が減少、渡船も途絶え、その後はまったく人気のない島になった。
大船渡港口防波堤
大船渡港口防波堤はチリ地震津波での被災を受け、4年の歳月と19億円の資金を費やし昭和42年に完成した日本で最初の津波防波堤だった。しかし、平成23年(2011)3月11日の東日本大震災ではこの防波堤をもってしても防ぐことができない津波が押し寄せ、大船渡市は壊滅的な被害を蒙っている。
大船渡の深い入り江は天然の良港であり、またその地形がゆえに何度も津波の被害を受けている。珊琥島は人々の幸せな姿も津波の被害も、その一つ一つを見続けている。

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大船渡市

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19/07/16---Copyright(C)日本の島へ行こう All rights reserved.