北海道の島焼尻島(やぎしりとう)
焼尻島
焼尻島(やぎしりとう)
焼尻島(やぎしりとう)
海に浮かぶ羊牧場
住所/北海道苫前(とままえ)郡羽幌(はぼろ)町
面積/5.22km2周囲/10.6km標高/94m
人口/171人(R2)・201人(H27)・273人(H22)・340人(H17)・414人(H12)・487人(H7)国勢調査
アクセス/[羽幌沿海フェリー
【高速船】 羽幌港→焼尻港(33分)/
【フェリー】羽幌港→焼尻港(55分)
概要
焼尻島02
焼尻島は北海道の北西部にある羽幌港から西北西へ約25kmの沖合いに浮かぶ島。西側の武蔵水道を挟んで間近に天売島が並ぶ。
羊牧場
最高点は西端の「鷹の巣園地」の辺りで、標高は94m。そこから東へ緩やかに傾斜が下り、羊牧場などの草原が広がる。焼尻島はもともとニシン漁で栄えた漁業の島だが、今では生産されるラム肉は高級食材として評価されるようになり、草原に広がる羊牧場は焼尻島の代表的な景色として観光客を呼んでいる。
オンコの木
中央部から東部に広がる原生林は、海から吹き上げる強風と降り積もる雪の重さのために高さを抑えられた特異な植生を示しており「焼尻の自然林」として国の天然記念物に指定され、観光コースの一つになっている。「オンコの荘」というのは“イチイ”あるいは別名“アララギ”と呼ばれる針葉樹が上に伸びきれず、珍しい形で横に広がった木が見られる林のこと。国土交通省の「島の宝100景」では『おんこ(イチイ)原生林と羊とアザラシ(pdf) 』で選ばれた。
マクドナルドの上陸地
白浜海浜公園の所に立つトーテム・ポールは、1848年6月“ラナルド・マクドナルド”というアメリカ人が上陸した地として立てられたものだ。アメリカ先住民の血を引くマクドナルドは、自分のルーツが日本にあると信じ日本を目指した。ニューヨークから捕鯨船に乗り込み、樺太沖から単独ボートに乗り換え、辿り着いた最初の日本の地が焼尻島の白浜だった。その後、利尻島で捕らえられた後長崎へと送られ、翌年4月26日、アメリカの軍艦に渡され日本を離れている。これだけなら単なる密入国者で終わったのかもしれないが、紳士的で日本に好意的だったマクドナルドは、牢獄の中から日本人14名に英語を教えている。これが彼を日本最初の英語教師と呼ぶ所以になった。因みにこの時の生徒だった森山栄之助はペリー来航の時の通訳として大いに活躍した。海の祭礼(文春文庫)
焼尻島周辺は対馬暖流の影響で冬でも比較的温暖だ。しかし、ここは日本の北の外れ、冬の間は北西の季節風が吹きつけ、島は雪に覆われ厳しさを増す。焼尻島の観光シーズンは5月から9月。遠くに利尻、近くに天売。夏の間はたくさんの観光客が海上に浮かぶ草原を求めて訪れる。

関連リンク

羽幌町羽幌町観光協会天売島

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11/08/15------Copyright(C) 日本の島へ行こう All rights reserved.